大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

府議会健康福祉常任委員会で札幌視察

8月27日(火) 曇り一時大雨、28日(水) 晴れ

 府議会健康福祉常任委員会で①札幌市自閉症者自立支援センター「ゆい」、札幌市自閉症・発達障がい支援センター「おがる」②北海道立子ども総合医療・療育センター③北海道大学、の3か所を視察しました。

 ①は自閉症をはじめとする発達障がい児・者を対象に相談や生活支援などをしています。もともと自閉症児を抱える親たちが始めた社会福祉法人「はるにれの里」が指定管理者として札幌市より事業を受託しています(写真1)。

 「ゆい」は将来グループホームなど地域で生活できるよう、3年間かけて入所者を支援する施設です。「おがる」は発達障がい者本人や家族らの相談に対応しています。

 「発達障がいの人たちが大規模な施設で集団生活をするのではなく、少人数で暮らせるようにしたい。できないのは受け入れる社会の責任」、との運営者の言葉が胸に刺さりました(写真2)。

 ②は障がいや難病を持った子どもたち向けに医療と療育を一体で提供できるよう、北海道が2007(平成19)年9月に開設しました。隣には道立手稲養護学校があり、年齢に合わせ幼稚園―高校段階まで入院中の60-70人程度が通園・通学しています。外来患者も多く来ています。

 明るい雰囲気で過ごせるよう、いたるところにイラストが描かれています(写真3、4)。こちらで人気の北海道日本ハムファイターズ、稲葉篤紀選手のサイン入りバットもリハビリ室の壁に飾られています(写真5)。入院中の子どもたちに「こんにちは」と声をかけた時の笑顔が印象的でした。

 ③は放射線の一種、陽子線でがん細胞を退治するという施設を視察しました(写真6)。従来の施設より装置を小型化、より正確にがん細胞を陽子線が狙い撃ちできるような技術も取り入れています(模型:写真7)。

 2014(平成26)年3月の臨床試験開始を目指し、現在は試運転中です。午前中に陽子線治療を受け、午後は通常の生活を送る、ということも可能とのことで、がん治療そのものが大きく変わってくるかもしれません。


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

写真7