大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

戦没者追悼式に参列

7月26日(火) 雨のち曇り

 大阪国際交流センターで開かれた大阪府・市共催の「戦後71年 大阪戦没者追悼式」に参列しました。

 昭和20(1945)年3月の大阪大空襲を経験した女性が当時を振り返り、戦災傷害者・遺族の会として死没者名簿の収集などの取り組みについて語りました。

 また、府立清水谷高校合唱部が素晴らしい歌声を披露してくれました。(写真)

 暴力で物事を解決しようとする勢力は今もなお世界各地にはびこっています。改めて生命の尊厳、平和の尊さをそれぞれが深く心に刻みつける必要があるのではないでしょうか。


大阪府公立高校進学フェアを見学

7月24日(日) 曇り

 マイドームおおさかで開かれた大阪府公立高校進学フェアにお邪魔しました。受験生と保護者で大にぎわい(写真1)、1日で約1万4000人が会場を訪れたそうです。

 各学校とも自校の魅力を一生懸命にアピールしていました。わが母校、府立北野高校もプレゼン資料を使って説明しておりました(写真2)。ほかにもタブレット端末を活用して説明する学校もあり、非常に興味深いものでした。

 受験生の皆さん、暑い夏を乗り越えて希望の進路を勝ち取られますように。


写真1

写真2

会派で北海道、青森県を視察

7月21、22日(木、金) 晴れ

 会派の視察で北海道と青森県を訪れました。

 まず、国立病院機構八雲病院(北海道八雲町)と併設の道立八雲養護学校を視察しました。

 八雲病院は筋ジストロフィーなどの政策医療施設として道内外から入院、通院を受け入れています。この病院に入院中の小学生から高校生の年代の子どもたちは同じ敷地内にある養護学校に通っています。

 学校中庭の花壇は5月に交流でやってきた留寿都高校の生徒たちとの共同作業でつくったそうです(写真1)。また、音楽室にある太鼓にはボールにゴムひもを通して取り付けることで、筋力の弱い生徒でも音を出せる工夫がなされていました(写真2)。

 病院は作業療法の一環としてパソコンを使い、イラスト作成や画像処理などを教えています(写真3)。マウスが使えない入所者のため、指のわずかな動きをとらえる道具も用意しています(写真4)。

 筋ジストロフィーとは年齢を重ねるにつれ、筋萎縮と筋力の低下が進む遺伝性筋疾患の総称で、現段階で根本的な治療法はありません。

 とりわけ、呼吸する力も衰えるため、のどに穴を開ける気管切開は多くの筋ジストロフィー患者が余儀なくされています。痰の吸引が簡単になる一方で、感染症はじめ合併症のリスクも高くなります。

 八雲病院は医師や理学療法士、看護師、臨床工学技士らのチーム医療でリハビリテーションをし、鼻マスクによる人工呼吸療法や車いすなどの支援技術の進歩のおかげで一定の治療効果が認められています。ただ、多くの人手と時間が必要なため、国内に普及していないのが現実です。

 大阪府だけでどうにかなる課題ではありませんが、患者の生活の質を高める観点から取り組まなければならないと痛感しました。

 もう1枚の写真は八雲病院のスタッフや、大阪から通院する筋ジストロフィーの男性とその母親と一緒に撮影したものです(写真5)。

 2日目は青森県庁で小中学校での学力向上の取り組みについてお聞きしました。(写真6)

 県独自の取り組みとして小学5年生は算国理社の4科目、中学2年生は英数国理社の5科目の学力テストを平成15年度より実施しています。学区ごとの小中連携にも役立てているそうです。

 また、27、28年度で「授業の匠」による模擬授業の実施、授業改善ハンドブックなど、教える側の力を高める取り組みを進めています。

 午後は県立中央病院にお邪魔しました(写真7)。同病院が中核となり、低体重児の分娩を集約したことで11、12年度に2年連続で全国最下位だった周産期の死亡率が劇的に改善した経緯をまずお聞きしました。

 NICU(新生児特定集中治療室)では、前日に700グラムで生まれたばかりの子どもをはじめ、フル稼働で小さな命を懸命に支援しています(写真8)。私たちが説明を聞いている最中に元気な泣き声で歓迎してくれた子どももいました。

 同病院総合周産期母子医療センター成育科部長の網塚貴介医師がこの日の私たちの視察の様子をご自身のブログに早速まとめてくださっています。こちらのリンクよりご覧ください。

 さらに、低体重で生まれた子どもたちに様々な後遺症が残り、母親が家庭で世話をしなければならなくなって社会参加ができない、という課題を指摘されました。網塚医師が所属する成育科はこのような子どもたちの対応をされています。解決策として、重症心身障がい児を街の小児科医院が受け入れ、デイケアをすることで母親の社会参加が促せる、と横浜市の小児科医院の事例を教えていただきました。

 網塚医師と私たち一行で写真に納まりました(写真9)。右から4人目が網塚医師です。

 最後におまけの1枚。21日に函館山から見た夜景です(写真10)。写っていませんが、展望台は中国語を話す観光客で大変ににぎわっておりました。地元の人によると、この時期、夜景を楽しめる確率は3割程度だそうです。


写真1

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写真9

写真10