大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

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府民文化常任委員会 参考人招致

2024年11月8日

ORDEN(大阪広域データ連携基盤)

質問

 公明党府議団の加治木です。野島参考人、本日はありがとうございます。

 ちょっと全然違う観点で、最初に2019年からワーキングをつくって研究を始めたということなんですが、この頃に恐らくいろんな事例を調べられたんやないかと勝手に想像してるんですが、その当時にこのようなORDENに相当するような事例というのがあったのか、もしあったとしたらどういったところを何かイメージ、こういうのを目指したいというのがもしありましたらお聞かせいただけますでしょうか。

答弁
野島学・関西経済連合会理事・事務局次長

 御質問ありがとうございます。

 当時はORDENみたいなもの、これだけの大きなものはなかったですね。海外とか行くと、ちょっと日本とはシステムが全然違いまして、生まれたら勝手に国にデータが取られてるとか、デンマークとか物すごく言われるんですけど、あれは基本、みんなのデータを国が取るということになってるので、それで進むので、そういうところの視察とかも行ったんですけど、ちょっとそういうところとは違うなと。

 当時よく言われてたのは会津若松ですね。会津若松市は、非常に先進的にいろんな取組をされてて、行政規模とかは全然違うんですけども、考え方としてはORDENと似てるかなと思うんですけども、データ連携基盤を整備して住民サービスを向上させる。

 例えば会津若松だと雪かきとかしないといけないので、そういうことに関心がある人はそこに登録したら、雪かき情報とか、そういう車の手配とかできるような情報が流れてくるとか、IT・デジタル化に関する企業を集めて、デジタル化推進、デジタル化で産業を興すみたいな、あるいは工業団地というほどのものでもないですけども、いろんなそういう関連の企業を呼んできて、デジタル化の基盤整備をするとともに、デジタル化による産業振興をしようみたいな取組をされてて、結構、関経連も視察に行きましたけど、会津若松なんかの取組は進んでたんではないかなというふうに思います。ほかにもあったかもしれませんけど、今すぐ思い出すのはその辺ですね。

 いずれにしても、ここまでのものは当時もありませんでしたし、もちろん今でもORDENほどのものはないんですけども、当時としてはそんな感じだったかと記憶しております。

質問

 ありがとうございます。

 このORDENの話は、何回聞いてもよく理解できないというか、なんですが、改めて考えてみたらパソコンを使ってますけど、ウインドウズのシステムって理解してなくても、ワードやエクセルは使えるというか、使ってますよね。そこの部分が、一ユーザーでいうたら、そちらが分かればいいのかなと勝手に理解をしております。

 その上で、確かにmy door OSAKAというのが出てきましたし、これから住民というか、個人向けサービスとして、こんなことがもし可能やないのかとか、もっと取り組むべきやないのかというのをもし御意見、お考え等ございましたらお聞かせいただけますでしょうか。

答弁
野島理事

 ありがとうございます。私も大阪府民じゃないので、ちょっとmy door OSAKA入れてないんですけども。

 結構、住民としては、そうですね、コロナのときなんか、予防接種とかああいうのは本当に最初苦労しましたので、ああいうのはそう頻繁にはないんだと思いますけども、病院情報とか。特に私も、コロナのときに家族がかかって、病院をたらい回しになって、どこに電話してもつながらなかったみたいなことがあったんですけど、そういう何かあったときに安全安心なサービスが提供できるというものが一番欲しいかなと思いますし、あと、企業の視点でいくと、ビジネスにつながるような情報が提供されたらありがたいかなというふうに思ってます。

 例えば行政情報なんかで、この間、たまたま聞いたのは、例えば学校とかでいろんなものが整備されてると思うんですけど、パソコンとかも今あるかもしれませんし、いろんな机とか、割とそういうのは老朽化したり、減価していきますので、そういうものが例えばオープンなパブリックなデータとしてなったら、企業にとっては、どの辺がそろそろビジネスがあるかなとかというのを、こんなのを自治体さんに提供できるかなみたいなことがあって便利だなということで、自治体さんが運営されてるいろんな施設の情報とかそういうのがあると、ビジネスにもつながりやすいんじゃないかなみたいな話は、先日、ある企業の方から聞いたりしましたね。

 何かこんなのがあったらいいなと思うのも結構いろいろあるんですけど、すみません、ちょっと、今、思い出せなくて申し訳ございません。

質問

 すみません、突然の質問ですので。ありがとうございます。

 確かにパソコンでいうなら、パソコンのOSがあって、そこにいろんなメーカーさんの運営で動くアプリとかソフトをつくって、ユーザーはそれを使ってやっていく。ですから、そういう意味でいうたら、いかに使いこなすというんですか、ORDENの上で動くソフトというかサービスというか、そういうのをもっと何かうまくつくってもらうというんですか、そういう何か働きかけというんでしょうか、そういったところは特に。

 今日、ちょっと別のところでスマートヘルスの会社を大商さんと大阪府のほうで何かスタートアップを見つけて育てるなんてことがあったんですけど、確かにORDENを使ってこんなサービスができますみたいな、中小じゃなくてもいいんですけど、会社さんからアイデアをもっと積極的に募ってやってもらうというのもありかと思うんですが、その辺特に経済界、直接産業に関わってる野島さんの側からして、どうお考えでしょうか。

答弁
野島理事

 おっしゃるとおりだと思います。まさにデータ連携基盤というのは、昔、最近でも言うのかもしれませんけど、都市OSというふうに言われてますけど、まさにパソコンでいうOSでございまして、そこの上にいろんなアプリを載せていくという、委員おっしゃられたようなイメージかと思います。だから、ORDENがあっても、そこに載ってるものが何もなければ、お金だけかけて何やってるのかなみたいな感じになると思いますので、そこにいろんなデータが載っていくということが重要かなというふうに思います。

 そのために、まず、手始めとして、我々、企業にも呼びかけもして、企業からちょっとデータなんかも出していただいてるということをスタートしたばかりなんですけど、おっしゃるように、ここでいろんなものが載っかっていけばいいなと思います。My door OSAKAなんかも、かなりのサービスをされてるんじゃないかなと思いますけども、そういうようなものも、いろんなものを広げていったらいいと思います。

意見

 府民文化常任委員会の一つ大きなテーマとしては観光というのがあったものですから、確かに今まででしたら、電車に乗るのに一々切符を買って乗っていると、誰がどこ行ったかと追っかけようがないですが、今、結構QRコードですか、それこそタッチ決済なんかでやっていくと自動的にデータがたまっていって、どこにどんな感じで人が動いたとか、じゃ、こういうところへ流そうとかいうことが可能になってくると勝手に期待しておるものですから、ぜひとも何かそういう連携というんですか、行政からもそうですが、関経連さんでしたら鉄道会社、旅行会社、ホテル、様々な会社が入ってはると思いますので、そちらのほうにもぜひともうまいこと協力を呼びかけてもらえるとええのかなと思います。これは意見ということで、ありがとうございます。

答弁
野島理事

 ありがとうございます。

 御指摘のとおり、関経連にいろんな鉄道会社とか入っておりますので、それを呼びかけさせていただきたいと思います。

 ビジネスとして取ってるデータ、自社のためのデータとオープンにするデータというのは、企業にとって、どこで線を引くかなかなか難しいところなんですけども、ただ、今回の18の中でも購買データとかそういうのを提供いただいてるようなところもございますので、ここは関経連でも、委員会とかワーキングでも、ORDENにどういうデータを載せていくかということについて、企業への協力呼びかけとかも引き続きやってまいりたいと思います。ありがとうございます。

2024年11月8日

周遊観光

質問

 ありがとうございます。加治木と申します。

 ジャーマン参考人に一つ、ガストロノミーツーリズムということでお聞きをしたいと思います。大阪府でも、また近畿二府四県、関西でも、これを何とか売り込みたいなということであれこれ考えてます。実際、私も若い頃、バックパックをしょって旅行に行ったときに、そこの国のおいしいもの何かないかというて探しに行って食べたこともありますので、非常に興味を持ってもらえると思うんですが、なったときに、ジャーマンさんの目から見て、先ほど串かつとかたこ焼きとか出ましたけど、それ以外、特にできれば大阪市以外の地域でこんなのがある、もしくは大阪に限らずですけど、関西、京都や神戸や奈良なんかまで目を向けて、こういったものは売れるのではないかと、何かお考えのものがあったらお聞かせいただけますでしょうか。

答弁
ルース・マリー・ジャーマン㈱ジャーマン・インターナショナル代表取締役社長

 もう日本人にとっては当たり前過ぎて当たり前のものなんですけど、豆腐料理はもっと売れると思います。いろんなお豆腐、いろんな食べ方。

 とにかく何でお豆腐かというと、ビーガンもオーケーだし、ハラールもオーケーだし、ベジタリアンの方もオーケーなので、やっぱり何か、じゃ、ガストロノミーを考えたときに、おいしいものということも大丈夫だと思いますけれども、もう一つは多様性に対応できるもので、例えば先ほどのグーグルマップの話もさせていただいたんですけど、グーグルマップのディスクリプションの中に、この店では、ビーガンのためにはこういう食べ物、ハラールのためにはこういう食べ物とか明確に入れておけばいろんな、今まであまり外国人が来てくれたことがないようなお店に、外国人が見つけに行ったりとかすると思うんですね。だから、お豆腐。お豆腐がかなり、枝豆とかもみんな大好きだし、多分皆さん、心の中で笑ってくれてると思いますけど、こんな答えが出ると思わなかったかもしれないんですけど、本当にお豆腐のおいしさに気づいてない外国人が非常に多いんですね。だから、ヘルシーな大豆でできてるもので日本的なもの、お豆腐がいい。あと、おでんだったりとか、そういう。

 ラーメンはこれ以上宣伝する必要もなく、たこ焼きももちろんない。焼きそばもみんな知っている。そういうものよりも、串かつはまだまだ知られてないと思うんですよね。焼き鳥の揚げた版ですみたいな、分かんないんですけど。言語化をしないといけないんですよね。レベルワン、レベルツーにとって、串かつと焼き鳥は何の違いなのか、そのレベルから始まってるので、何だろう、普通に何か食べて、食べたのはよかったんですけど、何を食べた、これはどういう文化背景があって、何かやっぱりストーリーを知りたいので、ガストロノミーを考えたときに、おいしかっただけじゃなくて、やっぱりその場所独特の理由で、おみそだったり、もっともっとアピールできると思いますし、お煎餅もそうですよね。お煎餅は物すごい種類が多いんですけど、皆さん、結構コンビニだけで買ったりとかしてるので、焼きたてのお煎餅を食べてみるとか。

 私たち、昔、外国人サービスアパートメント、家具付住居にいらしてる方々で、日本橋に一つ物件があったんですけど、朝市のちょっとしたウオーキングツアーをやってて、焼きたてのお煎餅を食べてもらったり、ノリのものだったり、甘いものだったり、甘くないものだったり、もうみんな喜んでましたね。だから、日本人にとっては、本当当たり前の、毎日食べてるようなものでも、外国人にとっては物すごい新鮮で非日常的なことになるので、シンプルに考えて、シンプルに発信すればいいかなと思います。

質問

 ありがとうございます。

 確かに、私自身もそういうようないろんなところを意識するようにしてるんですけど、やっぱり当の本人が、大阪の人間が、自分のよさに気がついてないところはいっぱいあるんやないのかという発想でいろいろと物を見てるんですが、なかなか気がつかへんことのほうが多くて、非常に参考になりましたというのが一つと、あとすみません、ここまでどっちかというたら、大阪人としてはいいところやと思っていただくと非常にありがたいんですけど、一方で100点満点ということでもないと思うんです。ここはもうちょっとこういう点で改善、工夫すべき余地があるのではないですかということが、何かお感じのこと、お気づきのことがありましたらお聞かせいただけますでしょうか。

答弁
ジャーマン社長

 そうですね、私、ちょっと勉強不足かもしれないんですけれども、以前、3年ほど南海電鉄さんのコンサルティングをさせていただきまして、毎月ミーティングのために大阪に来てたんですけど、こういういいものがあるのに何で発信してないんだろうと思ったりとかしましたね。だから、もったいないというのがあったりとかします。多分、今まで大阪はすごいラッキーなことに認知度が高くて、黙ってても人が来るような場所だなと思うんですけど、自分たちから何かこういうところに来てほしいみたいなのはあまりなくて、そこを私、例えば一つの例でいいますと古墳がありますよね、昔の。それ、多分ほとんどの外国人は知らないけど、物すごい日本の歴史の中ではとても大事なものじゃないですか。だから、多分何かこの前聞いたら、何かヘリコプターで上から古墳を見るということができるという。もっともっと営業して、本当にハワイ島にあるような火山をヘリから見るというのも恒例の、必ずやることですよね、ハワイ島に行ったら、みんなが。だから、同じように、必ず大阪へ行ったら、説明を聞きながら、私が説明を聞いて感動したのは、いわゆる中国とか韓国から人が来たときに、この国、すごいねとアピールするための大きな声。だから、それは多分、万国共通の気持ちだし、みんな、すごいぴんとくるような話ですので、しかも、日本のすごいディープな歴史的なものだなと思いましたし、あと、野球。阪神タイガースだったかもしれないんですけど、南海、何でしたっけ。

 チームがあって、今そこにデパートみたいな、ショッピングモールができてるんですけど、まだベースが残ってるんですね。ここからピッチングしてましたよみたいな、ちゃんとその場所が残ってて、一塁なのか分かんないんですけど置いてあって。やっぱりみんな外国人、たくさんいるんですけど、知らないでそのままショッピングを続けてるというのはもったいないなと思ってて、この場所のよさとか、わざわざこの本塁を見に来る人がもっと増えればいいなと。こんなに大谷翔平が世界で有名人になってるので、日本の野球は何でそんなにできてるのかと疑問に、疑問というか、関心がとても高いので、大阪の野球文化も、もっともっとアピールしてもいいかなと思いました。

結び

 ありがとうございます。本当、確かに南海電車に3年間ということであれば、南海沿線とかいろんなことを御覧になったと思います。本当にこちらの気がつかないこと、本当に改めてこちらが当たり前と思ってることが、実は当たり前ではない、物すごく価値のあることなんだということで、発信のしようは、まさに磨けば光るという、またこういう観点でこちらも見ていきたいと思います。

 あと、なんばパークスの上に、まさに南海ホークスのいろんな選手のユニフォームやら、そんなのをまた御覧になったかと思います。あれもたしか日本語しか書いてなかったと思うので、そういう多言語表記というか、分かるようなこともやってもらえるといいかもしれませんね。ありがとうございました。