大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

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決算特別委員会

2009年12月4日

公明党意見開陳

 公明党の加治木一彦でございます。

 本委員会に付託されました平成20年度一般・特別会計にかかわる決算報告に対する我が党の意見と態度を申し述べたいと存じます。

 基金は、地方自治法第241条第3項の規定により、「特定目的のために財産を取得し、又は資金を積み立てるための基金を設けた場合においては、当該目的のためでなければこれを処分することができない」とされております。つまり、府基金条例第1条で定める基金の特定の目的のためでなければ、基金は処分できないのであります。しかし、もちろん例外もあり、基金の目的が達成されたとき、基金条例で定める特定の目的のためでなくても処分することができます。

 ですが、府が一般会計に繰り入れている基金は、いまだ目的を達成した基金とは言えず、基金は速やかに全額返済をするべきであると考えるものであります。一般会計から返せるお金がないと、減資減額をすることはやむを得ないとは言えない問題であり、これは債権放棄に当たる行為だと考えます。

 基金設置や積み立て予算について議会の審議、議決を無視し、府民に知らせないまま基金から一般会計にお金を移した行為や、一般会計に負債を発生させ、また長期借り入れを続けている現状こそ、府民に明確にするべきであります。

 したがいまして、20年度決算につきましては、基金の一般会計繰り入れが含まれる報告12の平成20年度大阪府一般会計決算報告の件については、認定することはできません。なお、残余の議案については認定することを表明いたします。

 知事におかれましては、基金に関する情報公開をもっと積極的に行われ、借り入れの手続と現状の不透明さをしっかりと府民の前にさらけ出すとともに、議会の審議、議決を踏まえ、府民への説明責任をしっかりと全うされるよう要望いたしまして、我が党の意見開陳といたします。御清聴ありがとうございました。