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2010年10月20日
本日は、文化を通じた次世代育成と咲洲地区への総領事館誘致の2項目についてお聞きをいたします。
文化を通じた次世代育成につきましては、この(平成22年)2月定例会でも知事とやりとりをしたところでございます。改めてその議事録を読みましたら、いきなり各論に入ったような部分がございましたので、改めてこの3月に公表されました文化振興新戦略を踏まえて、その新戦略の中に、各世代に合わせた文化を通じた次世代育成をやっていくというふうに書かれておりました。そのあたりにつきまして、知事のお考えをお聞きしたいと思います。
さっき僕は、文化に評価は入れないという話をちょっとしましたけれども、どういう文化がいい悪いという話じゃなくて、そういう表現活動というものは、僕は人間にとって一番求められる重要な能力でもあり、また能力だけじゃなくて、表現活動を通して自己実現といいますか、そういうものを達せられるそういう活動だと思っていまして、これは能力面、また自己実現の面からも、早い段階で子どもたちに体験してもらいたいなというような強い思いはあります。
府民文化部からいただきました資料の中でも、小さい子どもたちには何かそういう体験型のプログラムを、そしてまた前回もお話をしました高校生ぐらいになったら表現できる場を、そういった支援をしていくというような事例が取り上げられているわけでございます。
で、この春の委員会のときにもお聞きをしました。表現できる場所として、今既に本館でひょうたんから独楽(こま)劇場などをされてるわけですが、そのときに府営のさまざまな公園ですとか施設ですとか、そういったところをぜひとも使えるようにしてはいただけないでしょうかというようなお話をさしていただいたんですが、どうもあれもこれもとなると実際なかなか検討が進まないのか、色よい返事が返ってきておりません。
そこで、これ質疑をしたのは3月ですので、3月の時点ではこれ、まだ大阪府のものではなかったんですが、もう既に大阪府のものになりました咲洲庁舎、あそこの1階のフェスパ(写真)というのは、もう皆さん御存じのとおり非常にいい場所だと思います。お天気を心配しなくてもいい、そしてまた多くの人数が集まってくる。あれくらいの規模になったら、今度は一つの学校、一つのクラブだけというよりは、複数のクラブ、学校に出てきてもらっていろんなことをできるように、そういう場としてあそこを活用していただけないかと思うんですが、知事のお考えはいかがでしょうか。
今、現大阪府庁舎のあの玄関のところでいろいろとパフォーマンスやってもらうということは非常に好評でして、僕も何度も足を運んでるんですけども、非常に活気もあるし、雰囲気もいいです。
今、御提案いただきました咲洲庁舎の1階のフェスパになると、もっともっと--また雰囲気は変わりますけれども、非常に広さもありますし、僕もあそこで大阪アカルクラブというやしきたかじんさんにつくってもらった、大阪を盛り上げるいろんな活動のイベントにちょっと参加したこともあるんですけども、非常にいいスペースですから、ここを表現活動の場--表現活動に限らず文化活動の場として提供できるように、これはしっかりやっていきたいと思います。
前向きな答弁をいただきまして、本当にありがとうございます。
先ほどの朝倉委員の文化の質疑でもあったんですが、改めてちょっと感じてたんですが、この文化を通じた次世代育成というときに、知事も高校時代、ラグビーをされていて、ラグビー--スポーツと文化、芸術とはやってたことは違うでしょうけど、その大会を目指す、何がしか発表の場を目指す、そこで活躍をするのも大事なことですが、そこに行くまでに一生懸命練習したり、みんなで話し合ったり、知恵出したり、そういう過程がありますよね。やっぱりアマチュアの場合、成果物も大事ですけど、そこに至る過程も物すごく大事なんやと思います。じゃ、そういう活躍できる場、具体的にここというのを大阪府としてもっとつくっていっていただけると、文化系のクラブで頑張っている子どもたちにも非常に目標になるんやないかなと思います。ぜひともよろしくお願いいたします。
2010年10月20日
続きまして、もう一点の咲洲地区への総領事館誘致の件でございます。
(平成22年)9月21日に提案されましたこの国際戦略総合特区の提案の中でも、咲洲地区はアジアのビジネス交流・交易拠点ということで位置づけをなされて、そしてまたこの総領事館誘致に関しましては、まさに咲洲地区への総領事館誘致推進事業費ということで今年度の予算にも102万7000円を計上されているわけでございます。
この点は、この春の府民文化委員会で何で咲洲地区なんですかみたいなことは話をしましたので、もう置いときます。実際、国際交流拠点にするためということでここに総領事館を持ってくる。いや、それはそれで非常にすばらしいことや、ええことやと思うんです。大阪市内、それこそキタやミナミやったら外国語は聞こえます。でも、これは観光客がしゃべる外国語です。ぜひとも咲洲地区は、ここで今言いますような公的機関ですとか、そこに集まってくる外資系企業ですとか、そういうビジネスマンがしゃべる外国語があふれる咲洲地区になってほしいと思います。
ただ、総領事館誘致となりましたら時間もかかる話です。ましてや、相手が何を考えてるかわからん国の場合、せっかくええとこまで行ってもひっくり返るなんてこともあるかもしれません。当然、一年や二年でできる話じゃないんです。そういう先の長い目を持ってこの事業は取り組んでいかんとあかんと思うんですが、そのあたりは知事はどのようにお考えでしょうか。
総領事館の移転開設はとにかく相手の国のあることなので、こちらから一方的に進めるというわけにはいきません。総領事館の誘致ということだけを目的にしても、やっぱりこれ、開設する側のほうの立場に立てば、その地に構える理由、メリット、そういうものをしっかりと検討した上で開設場所を決めると思います。
そこで、咲洲の場合には、これからの国際総合戦略特区、あれが一つの大きなかなめになるのかなというふうに思ってます。それから、中国サイドからはWTCに府庁舎が移転するかどうかというところをかなり突っ込んで聞かれております。ですから、公のそういう施設を集めて、あそこをある意味、それこそ国際総合戦略特区ですから、アジアに向けた国際戦略の地ということにしようと思えば、総領事館に来ていただくということは、これは是が非でも必要なんですけれども、そのためにはやはり戦略特区--特区の指定を受け、外資企業が注目するような場所になり、そして大阪全体のコントロールタワーである府庁舎というものもしっかりあそこに構えることによって、すべて合わせわざであそこに総領事館開設という理由も出てくるのかなというふうに思います。
幾らお願いします、お願いしますと言っても、あそこの地にそれだけの魅力がないと来てくれませんので、総力戦であの地に魅力があるということをしっかりとPRできるような取り組みを、府庁舎移転と総合戦略特区ということをあわせて頑張っていきたいなというふうに思ってます。
なかなか、先ほど申し上げました文化を通した次世代育成にしても、この咲洲への総領事館誘致にしましても、1年や2年で効果が出る話じゃありません。10年20年たって振り返ってみて、あのときに打った手がきいたのか、きかなかったのかというような、ある意味で歴史の審判にかかってくるような話やと思います。だからこそ、今この時点でどういう手を打つべきなのか。最初に数学の時間をやらしたら、こう線を2本引っ張る。1つの点から1度離れただけでも全然違う方向へ線は行く。それだけの大変なことだと思います。どうか進むべき方向を過たないように、そこはこちら、議員の側もしっかりと意見を出し合いながら、進むべき方向を過たないようにしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
以上で終わります。ありがとうございました。