大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

府内インフラ施設を視察

11月18、20日(月、水) 晴れ

 会派の有志議員で18日に①寺島ポンプ場(東大阪市)②寝屋川北部地下河川城北立坑(大阪市城東区)③淀川大堰閘門(同市東淀川区、都島区)④木津川水門(同市大正区、西成区)、20日に⑤助松ふ頭(泉大津市)⑥汐見ふ頭(同)⑦ちきりアイランド(岸和田市)を視察しました。

 ①は東大阪市内に降った雨を寝屋川に放流するための施設です。大阪府の東部地域はかつて「河内湾」「河内湖」が広がっていました。今も地盤が低いためポンプで排水しなければなりません。

 5台設置されているポンプの更新に合わせ1台あたりの排水能力を向上させています(写真1)。左側の3台は更新済みで、右側の1台をこれから更新します。大雨による浸水被害をなくす努力を進めています。

 ②は寝屋川、門真、守口、大阪の各市域の浸水被害をなくすために工事が進められています。すでに寝屋川から守口の間は大雨を一時的にためる施設として使われており、11月2日の豪雨でも495ヘクタールの浸水を防げた、と試算しています。全区間が完成すれば都島区にできるポンプ場から大川に排水され、文字通りの地下河川になります。(写真2)

 ③は災害時の人員・物資輸送、平常時の公共工事や舟運による地域活性化の効果が見込まれます。現在、大阪湾から淀川を船でさかのぼってきても、最大で2メートル程度の水位差があるため淀川大堰より先へは進めません。

 左岸側の上流、下流に設置される水門を運用し、水位を調節して船が通れるようにます。大阪・関西万博が開幕する2025年春には100人乗りの観光船が4隻同時に通過できる日本最大の施設が完成する予定です。(写真3、4)

 ④は大型台風の直撃でたびたび高潮の被害を受けてきた大阪市中心部を守るため1970年、安治川、尻無川水門と同時期に完成しました。合わせて「三大水門」と呼ばれています。

 施設が老朽化しているうえ、南海トラフ地震の津波被害を防ぐ目的も加わり、新たな水門の工事を進めています。(写真5、6)

 ⑤は現在、主にニュージーランドや東南アジア方面の中古車の輸出拠点として使われています。コンテナ貨物の輸出入にも使われており、ガントリークレーンが見えます。(写真7)

 ⑥は水深12メートルの岸壁を工事中です。府は中古車の輸出拠点を汐見ふ頭に集約したいと考えているそうです。(写真8)

 ⑦は岸和田市沖の埋め立て地です。すでに民間企業が立地するほか、将来はヨットハーバー、緑地などもできる予定です。(写真9)

 どれも大阪の安全・安心を確保や活性化に必要なインフラ施設です。着実に維持管理、整備が進められるよう、後押しをしていきます。

 おまけの1枚。18日の淀川大堰閘門の視察中、虹が出ていました(写真10)。いいものを見せてもらいました。


写真1

写真2

写真3

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写真5

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写真7

写真8

写真9

写真10

府議会出前授業で神村学園を訪問

11月19日(火) 晴れ

 大阪府議会の出前授業として神村学園大阪梅田学習センター(大阪市北区)を他会派の議員とともに訪問しました。私は来年の大阪・関西万博と府議会の役割について説明をしました(写真)。

 この後は少人数のグループに分かれ、生徒からの質問に応じました。「どうやったら政治家になれますか」「将来税金は高くなりますか」など関心は様々でした。

 また「総理大臣を直接選挙で選ぶことはできないのですか」「不信任案とはどういったものですか」といった直接政治にかかわるものもあり、何とか理解してもらえるよう解説しました。生徒たちが少しでも政治を身近に感じることができたなら何よりです。


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リトルベビーの写真展を訪問

11月17日(日) くもり

 11月17日の「世界早産児デー」を記念し、リトルベビーの理解を広げる子育て団体「キラリベビーサークル」がドーンセンター(大阪市中央区)で開いた「キラキラ輝く 小さな写真展」にお伺いしました。(写真)

 小さく生まれても、元気に成長する子どもの姿を示すことで、同様の境遇にある家族に勇気や希望を届けるほか、リトルベビーに関する理解を促進するのが狙いです。

 2023年1月「おおさかリトルベビーハンドブック」が完成しました。公明党大阪府議会議員団が府議会での質問を通し、作成を府に強く働きかけていました。

 リトルベビーハンドブックは府内のNICU(新生児特定集中治療室)に入院中の出生体重がおおむね1500グラム未満の子ども(2020年1月1日以降出生)とその保護者にお配りしています。

 配付方法については課題が残っているようです。1日も早く当事者の手に届くにはどうしたらいいか、働きかけていかないといけません。

 どの子も大切な宝の命です。私がお伺いしている間にもベビーカーや抱っこひもに載せられた赤ちゃんたちがやってきていました。すくすくと育っていってくれることを願っています。


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北陸新幹線建設促進総決起大会に出席

11月14日(木) くもり

 北陸新幹線の沿線自治体や議会、経済団体などが集まり「北陸新幹線(敦賀・大阪間)建設促進総決起大会」が東京で開かれ、私も出席しました。(写真1、2)

 年内に詳細な駅位置やルートを決め、2025年度内の認可・着工に必要な予算を確保することなど6項目を求める大会決議を採択しました。

 新大阪駅についても「広域交通ネットワークの一大ハブ拠点としての役割が期待される」とし、「既存の新幹線や在来線との乗り換え等の利用者利便性等を考慮すること」を要望しています。

 北陸新幹線の新大阪駅は現在の駅南側の地下に建設する案が示されています。新大阪駅周辺は都市再生緊急整備地域の指定を受け、新たなまちづくりの動きも出始めています。魅力ある地域づくりに力を入れていきます。


写真1

写真2

府議会府民文化常任委員会で参考人招致

10月31、11月1日、7日、8日(木、金、木、金)

 大阪府議会府民文化常任委員会で観光施策やスマートシティなどに関し、有識者から意見を伺いました。(写真)

 10月31日は宿泊税をテーマに庄司貴行・立教大教授と山下真輝・JTB総合研究所主席研究員にお話を伺いました。庄司教授からは観光客の利益だけでなく、地域全体に広がり、観光が持続可能なものとなるようにすべき、との提案がありました。

 山下主席研究員は「手段と目的が逆転してはいけない。観光振興の先にある実現したい都市の姿を見せることが重要」と指摘しました。また、魅力的なエリアづくりの一例として、東大阪市での修学旅行生向けの産業観光を紹介しました。

 11月1日は阿部大輔・龍谷大教授、7日は田中千恵子・ツーリストシップ代表理事にオーバーツーリズムに関しお話を伺いました。

 阿部教授は「観光は1都市ではなりたたない。広域連携でトータルに観光客に来てもらうことがパワーにつながる。リピーターが増えるほど重要になる」との見方を示しました。

 田中代表理事はオーバーツーリズムに関し「実際の不利益以上に不信、不安が募っているのではないか」とし、「マナー(啓発)はふわっとしているが、効果的だ。細分化することで行動変容が期待できる」と自らの団体の活動を紹介しました。

 8日は野島学・関西経済連合会理事・事務局次長にスマートシティ、ルース・マリー・ジャーマン・ジャーマンインターナショナル代表取締役社長に周遊観光についてお話を伺いました。

 野島理事は大阪府が整備するORDEN(大阪広域データ連携基盤)に関し「関西の発展や東京一極集中を是正するためにも府民に有益な情報発信と産官学の連携で他府県にも広げていく」とその役割を説明しました。

 ジャーマン社長は観光地としての大阪を「楽しい。フレンドリー。おいしい」として認知度が高い、としました。また、外国人旅行者にきちんと守ってほしいマナーを言葉で伝えることで「教えてくれてありがとう」と言ってもらえる環境をつくることが大切、と強調していました。

 5日間のやりとりの様子は大阪府議会のホームページで見ることができます。アドレスはこちら。http://www.gikai-chukei.jp/
令和6年→府民文化を選んでください。


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