大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

会派で宮城県、岩手県を視察

7月25、26日(月、火) 晴れ

 会派で宮城県、岩手県を視察しました。

 初日は宮城県気仙沼市で東日本大震災の被災地を訪れました。1か所目の大谷海岸は地域住民の「砂浜を残したい」との願いが通じ、巨大な防潮堤を作る計画から防潮堤の上部に国道を移設するなど地盤全体をかさ上げしました(写真1)。道の駅も合わせて移設しました。(写真2)

 2か所目の小泉海岸は震災時に最大21メートルの津波が襲ったそうです。高さ14.7メートル、幅90メートルの防潮堤が2019年に完成しました。(写真3)

 3か所目は市が整備した復興祈念公園です。2021年3月11日、震災から10年の節目に開園しました。高台に設けられており、気仙沼市街地の復興の様子を知ることができます(写真4)。公園内には再会を喜ぶ姿や海に祈りをささげる姿の像(写真5、6)などがありました。

 続いて岩手県陸前高田市の東日本大震災津波伝承館(いわてTUNAMIメモリアル)を訪れました。東日本大震災の犠牲者への鎮魂と追悼、震災の記憶と教訓を後世に伝えるとともに、国内外に復興に対する強い意志を発信する場として国と連携して整備されました。2019年9月22日に開館、①歴史をひもとく②事実を知る③教訓を学ぶ④復興をともに進める、の4つのゾーンがあります。

 当時の映像や被災した車両や橋などの展示物(写真7、8)、時系列での災害対応の解説、復興へのメッセージなど説明をいただきました。(写真9)

 津波伝承館のある高田松原の4年前(写真10)と今年の様子(写真11)です。土木工事が終わり、松原の再生を始めています。

 2日目は岩手県紫波町の「オガール紫波」にお邪魔しました。成長を意味する紫波の方言「おがる」とフランス語で駅を意味する「ガール」を組み合わせて命名された「オガールプロジェクト」はJR紫波中央駅前の都市整備事業です。(写真12)

 当時の町長のリーダーシップで2007年より公民連携事業を天気、ホテル、サッカー場、マルシェ、保育園、町役場などが集まっています(写真13)。エネルギーの地産地消や地元での資源循環のシステムを作っており、全国各地から視察者を受け入れているとのことです。(写真14)

 午後は岩手大学農学部へ行きました。1902年に開校した盛岡高等農林学校を祖とする国内でも有数の歴史と伝統がある学部です。岩手大学での学生の育成について、専門分野の研究の重要性や今後の大学の方向性、地域貢献や民間企業との連携などについて農学部長と幅広く意見交換しました(写真15)。また、資料館で高等農林学校に在学していた宮沢賢治ゆかりの資料なども説明を受けました。最後に全員で写真に納まりました。(写真16)

写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6


写真7

写真8

写真9

写真10

写真11

写真12

写真13

写真14

写真15

写真16

大阪府公立高校進学フェア、産業教育フェアを視察

7月24日(日) 晴れ

 コロナ禍のため3年ぶりの開催となった「大阪府公立高校進学フェア2023」「大阪府産業教育フェア」を視察しました。(写真1)

 会場のインテックス大阪もこれまで以上に1校あたりの場所を広げたり、通路を広く確保したりと感染対策に十分配慮していました。また、保護者1名、中学3年生の生徒1名で来場してもらうようネットの事前登録時に協力を求めていました。

 そのためか、入場規制をかけることもなく、私が見た限り参加した人たちはゆっくりと各校の説明を聴けたようです。(写真2)

 参加者の座るイスに自校の特色をアピールするカバーをかけている学校もありました。わかりやすくていいですね。(写真3、4)

 同時開催の産業教育フェアは工業系の学校が金属加工や工作など自校の得意分野を生かした体験を用意したり、農業系の高校が栽培した野菜などを販売したりとにぎやかだったとのことです(写真5)。特に、野菜は午前中でほぼ売り切れたとのことでした。

 せっかくなので私も豊中高校能勢分校産の黒米とブドウのジャム、農芸高校産の農産物を使ったカレーうどんの素を買ってきました。おいしくいただくことにします。(写真6)

写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

OSAKA多文化共生フォーラムに出席

7月16日(土) くもり

 今年で4回目となる「2022 OSAKA多文化共生フォーラム」に出席しました。外国にルーツのある中学生、高校生合わせて約100人が参加、大盛況となりました。

 途中からの出席だったため、私が会場に着いた時には中学生、高校生が言語ごとに小グループに分かれての意見交換をしていました(写真1)。学校生活について細かな質問が飛んでいたようです。進学するにあたっては気になるでしょうからね。

 その後は外国ルーツの生徒の受け入れ枠がある高校が個別に相談に応じていました(写真2、3)。当事者でもある高校生たちが学校の説明をしている姿に頼もしく感じました。

 中学生として参加して高校に進学し、相談に応じる側に回っている生徒も何人もいるそうです。大阪で学んだ生徒たちが将来、大いに活躍してくれることを願っております。

写真1

写真2

写真3