大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

府議会都市住宅常任委員会でりんくうタウンを視察

9月22日(月) 晴れ

 府議会都市住宅常任委員会でりんくうタウンを視察しました。

 りんくうタウンは北から泉佐野市、田尻町、泉南市の2市1町にまたがる埋め立て地で、面積は約218ヘクタール、甲子園球場の56.6個分あります。

 かつては空地だらけで大阪府の失敗の代表例という扱いをされていましたが、平成15年に定期借地方式を導入してから企業などの立地が進み、9月現在の契約率で97.5%までこぎつけました。

 この日は日本のアニメやゲームなどの魅力を生かした集客施設「クールジャパンフロント」の予定地などを回りました(写真1)。今年中に公募で運営事業者を決める予定です。

 あと2枚はりんくうゲートタワービルから見た南に広がるりんくうタウン(写真2)、ゲートタワービルと観覧車(写真3)です。


写真1

写真2

写真3

府議会都市住宅常任委員会で岩手県を視察

9月2、3日(火、水) 晴れ

 府議会都市住宅常任委員会の視察で岩手県陸前高田市、大船渡市を訪問しました。

 1日目はまず陸前高田市役所へ。委員長として私が視察受け入れの御礼のあいさつを申し上げた後(写真1)、伊藤明彦陸前高田市議会議長よりあいさつがありました(写真2)。伊藤議長は東日本大震災の犠牲の大きさに触れ、大規模災害はいつでも起きるとの心構えを大切にしてほしい、とのことでした。

 担当者から海岸沿いにあった市中心部の区画整理事業や、集落ごとの高台への移転事業の進み具合についてお話を伺いました。区画整理事業は平成31年3月、高台への移転は来年夏完了予定とのことでした。

 次に地盤のかさ上げに使う土砂の採取現場を訪れました(写真3)。気仙川を挟んで市街地の対岸にある山を崩し、土砂をベルトコンベヤで運んでいます(写真4)。運搬能力は1日約2万立方メートル、10トンダンプで4000台分です。今年3月から来年5月までの間で502万立方メートルの土砂を運ぶそうです。

 また、高台に住宅を再建して移転している地域に伺いました(写真5)。ここはたまたま被災した人が高台の土地を所有していたため、集落移転がスムーズに進んでいるそうです。

 この日の最後は気仙川の水門工事現場でした(写真6)。東日本大震災の際、津波が気仙川をさかのぼり、国道45号線、JR大船渡線など4つの橋梁が流失しました。このため約70億円をかけて、津波の遡上を防ぐ水門をつくることになり、平成29年2月末の完成を予定しています。

 2日目は大船渡市へ。大船渡港の防潮堤の工事現場を訪れました(写真7)。来年8月の工事完成に向け、着々と進められています。

 次に岩手県沿岸広域振興局大船渡土木センターに行きました。県の担当者より全体的な復興状況の説明ののち、質疑応答、大阪府からの派遣職員との意見交換をしました。

 府からの派遣職員は庁舎の目の前にあるプレハブ住宅に住み込み、道路整備や住宅建設などの仕事に携わっています。岩手県は専門職員を必要としており、府をはじめ全国各地からの派遣職員に助けてもらっている、とのことでした。この場に来ていただいた府職員と私たち議員で記念写真を撮りました。(写真8)

 この後、大船渡市内で工事中の災害公営住宅の建築現場を訪れました(写真9)。来年5月完成予定とのことです。ここでも大阪からコンクリート型枠工の人たちが来て働いている、とのことでした。

 東日本大震災から3年半が過ぎました。時間がたつにつれ、マスメディアに取り上げられる回数が減り、また、他地域で自然災害が起きるとそこに衆目が集まるのも現実です。だからこそ、どう命を守るのか、どう生活を立て直すのか、被災地に学ぶことはまだまだあります。


写真1

写真2

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写真4

写真5

写真6

写真7

写真8

写真9