大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

鳥取県を視察

3月28、29日(木、金)

 会派の議員有志で鳥取県を視察しました。

 1日目はまず鳥取県庁で①2025年大阪・関西万博に向けた取り組み②少子化対策・子育て支援策、について説明を受けました。(写真1、2)

 鳥取県は関西広域連合の一員として出展します。同県出身の有名な漫画家のキャラクターが来場者を出迎えてくれます。メーン展示は「鳥取無限砂丘」と題し観光やグルメ、工芸などの件の魅力をPRします。

 県全域を「とっとリアル・パビリオン」と名付け、サテライト会場とします。宿泊施設の魅力向上や、体験型観光コンテンツの造成などに県が補助金を付けます。

 校外学習や修学旅行などの機会を通し、子どもたちが万博に行くように準備を進めているとのことです。とはいえ、報道でいい話が取り上げられていないのが気がかりだといいます。

 少子化対策や子育て支援策を鳥取県で担当するのはなんと「子育て王国課」。その名前にまず驚かされました。2010年に「子育て王国」を宣言したことにちなみます。

 合計特殊出生率は2008年に1.43だったものが17年には1.66まで上昇、22年は1.60と全国平均の1.26を大きく上回っています。不妊治療への費用助成や、多子世帯への経済的負担を軽くする施策が効果を上げている、と分析しています。

 24年度からは「シン・子育て王国とっとり計画」に基づき、国施策を大幅に上回る不妊治療への県による支援を始めます。保険適用回数や年齢制限を超える治療をする場合、1回あたり最大10万円から30万円に引き上げるだけでなく、助成回数を生涯6回から40歳未満の女性には1子あたり6回に拡大します。

 このほか、育休取得を応援する企業への奨励金や子ども医療費の無償化などを進めていきます。

 次に産後ケア施設「やわらかい風」にお邪魔しました(写真3)。産後ケアとは出産から1年以内の母子を対象に心身の状態に応じた保健指導や、育児への相談、支援などをするもので、母子保健法に基づきます。

 やわらかい風は16年8月に設立、これまでに20-40代前半の女性を中心に約8000組が利用しています。

 利用は完全予約制で①母子デイケア(日帰り)②母子ショートステイ(宿泊)③赤ちゃんの一時預かり、などを手掛けています。10年以上空き家だった物件を改装、家庭的な雰囲気の中で心と体を癒してもらうことを目指しています。

 産後ケア利用にあたっては県と市町村が協働し、利用料の完全無償化をすでに実現しています。ですが、母親に「産後ケアを利用してもよい、との認識が薄い」とも指摘されていました。周知にはまだまだ工夫が必要なようです。

 利用者の声が書かれたノートを見せてもらいました。赤ちゃんを安心して預けられ、一人で外出を楽しんだ、心も体も休めることで子どものことをかわいい、大好きと思える、など母親の満足した様子が伝わってきました。

 1日目の最後は婚活を支援するとっとり出会いサポートセンター「えんトリー」にお伺いしました。(写真4)

 15年12月、鳥取市と米子市にセンターを開所、16年3月からマッチングを始め、6月には成婚第1号が誕生しました。

 24年2月末時点で男性506人、女性265人の会員登録があり、成婚件数は242組となっています。

 出会いはマッチングシステムに加え、昔ながらの「ナコード」(仲人)によるお見合いの場の設定があります。コロナ禍の時期はそれまで1回のお見合いに2時間かけていたのを40分に短くしたことで、お見合い件数も減らなかったとのことです。

 23年度の取り組みとして若い会員を増やそうと20代の人を対象に2年間で1万円の登録料を半額に減額しています。さらにメタバースを使ったり、隣接県との合同交流会を開いたりもしました。メタバース利用は「相手の内面を知ることができた」と好評だったそうです。

 2日目は大阪でもおなじみのバス・タクシー会社、日本交通に伺いました。(写真5)

 県はバス運転手の人手不足を少しでも解消すべく、22年12月から大型2種免許の取得補助を拡充、14人が利用したとのことです。また、東京と大阪で運転手専門の就職イベントにも参加、県外から呼び込む取り組みをしています。

 公共交通の利用拡大策として24年4月から10月までの半年間、県東部地域で鉄道とバスの共通パスを売り出します。スマホ1つで区間内の鉄道・バスが乗り放題になります。

 県はバス利用者、運転手の両方とも増やすために手厚く支援してくれている、というのが日本交通の担当者の声でした。

 その後は地域内の移動手段を地域住民で確保している智頭町へ行きました。(写真6)

 23年4月より「交通空白地有償運送」の仕組みを使い、AI乗り合いタクシー「のりりん」を始めました。

 町内各地にあらかじめ決められた停留所から停留所までを1乗車500円(同乗者がいる場合は400円)で利用できます。

 各家庭にある町内電話端末の予約アプリ、または電話で予約を受け付け、利用区間を基にAIが最適な配車をします。運転者は自家用車で配車場所へ向かい、利用者を目的地へ送り届けます。

 23年4月の運行開始から24年2月までで2万3509回の運行と2万5695人の輸送人数を記録しています。

 22年度までは町営バスの運行を民間企業に委託していましたが、運行経路が限られ、利用も思わしくなかったことから「のりりん」に移行したとのことでした。運行経費を比べると安くなったわけではありませんが、利用者が行きたい場所へ行きやすくなった点は大いに評価できる、とのことでした。

 今後は①当日予約のみから前日予約などへ対応拡大②スマホアプリの活用による利用者登録③キャッシュレス決済への対応、などさらに運用を改善していきたい、としています。

 おまけの2枚。やわらかい風にあった繭型の竹製ベッドフレームです。この中に入るとぐっすり眠れる、と好評だそうです(写真7)。もう1枚は鳥取駅にある蒸気機関車の模型と砂を使った彫像、因幡の白兎をモチーフにしたものです。(写真8)


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

写真7

写真8

府議会本会議で討論

3月22日(金) 晴れ

 私も所属している昨年5月に設置された「基礎自治体の機能強化に関する調査特別委員会」で議論を続けてきた内容をまとめた条例がこの日、成立しました。府議会本会議で公明党府議団を代表し「大阪府基礎自治機能の充実及び強化に関する条例」に対する討論(意見表明)をしました(写真)。以下はその全文です。

 公明党大阪府議会議員団の 加治木 一彦 でございます。

 基礎自治体の機能強化に関する調査特別委員会から、今議会に出されております委員会提出第1号議案「大阪府基礎自治機能の充実及び強化に関する条例制定の件」の採決にあたり、我が会派を代表して意見と態度を申し述べます。

 人口減少や少子高齢化が今後も進むことが見込まれる中、地方自治法第1条の2に規定されている「住民の福祉の増進」をどのように図るのかが各地方自治体にとり重要な課題となっています。

 令和5年7月5日に開かれた基礎自治体の機能強化に関する調査特別委員会で基礎自治機能やその充実・強化とは何を指すのか、という定義をまず府に問いました。

 府は「法令等で決まった定義はないが、市町村が住民に身近な基礎自治体として、持続的かつ安定的に行政サービスを提供できる機能や体制」であり、「行財政基盤の確立に向けた取組みを充実・強化していく必要がある」と答弁しました。

 具体的には市町村単独の取組みとして行財政改革や公民連携など、複数市町村の取組みとして事務の共同処理や他団体への委託といった広域連携のほか、市町村合併を列挙した上で、「基礎自治機能の充実・強化に向けては、広域連携と、地域の状況によっては市町村合併が非常に有効である」との認識を示しています。

 府が市町村と対等の立場で基礎自治機能の充実・強化に関する認識を十分に共有し、それぞれの市町村の課題に向き合い、その影響を見通しながら取り組むことが大事です。

 条例案の第6条には知事は「基礎自治機能充実強化基本方針」を策定する、第18条から第20条には「大阪府基礎自治機能充実強化推進本部」の設置やその事務、知事を本部長とする、などの規定があります。

 市町村の将来像は地方自治の本旨である住民自治及び団体自治の原則にのっとり、市町村が住民とともに十分に議論し、市町村が自ら判断するものです。府が支援策を講じるとしても、特定の方向に議論を誘導することのないよう強く求めておきます。

 また、小規模市町村に対する府による補完について申し述べます。

 令和2年6月26日に出された第32次地方制度調査会の答申は「個々の市町村の規模・能力、市町村間の広域連携の取組の状況に応じて、これまで以上にきめ細やかに補完・支援を行う役割を果たしていくことが必要である」と指摘しています。

 一方で「市町村の権限と責任が不明確になり、自主性・自立性を損ねることのないよう、都道府県と市町村の間の役割分担の合意を明確化しておくことが重要」ともあります。

 今回の条例案には「補完」という文言はありませんが、府には地方自治法第2条第5項にあるとおり「その規模又は性質において一般の市町村が処理することが適当でないと認められるものを処理する」役割を求めます。

 以上、様々申し上げましたが、委員会提出第1号議案「大阪府基礎自治機能の充実及び強化に関する条例制定の件」については賛成であることを申し上げ、我が会派の討論といたします。ご清聴ありがとうございました。


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府議会教育常任委員会を運営

3月12、14、18日(火、木、月)

 今年度は府議会教育常任委員会で委員長を務めています(写真)。府議会の申し合わせで委員長は委員会で質問できないため、3日間、副委員長とともに公正な審議ができるよう注力してきました。何とか1年間、無事に委員長の職責を果たすことができました。


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春3月 旅立ちの季節 その1

3月13日(水) くもり後晴れ

 わが母校、大阪市立十三中学校の第76回卒業証書授与式、コロナ禍のため5年ぶりの出席となりました。(写真1)

 卒業生1人1人が名前を呼ばれ卒業証書を受け取りました。校長先生は自らの学生時代のアルバイトの経験を通し、人と人のつながりや、ちょっとした一言の思いやりの大切さを話されました。

 最後に卒業生が「群青」を合唱してくれました(写真2)。初めて聞いた曲でしたので、ネットで調べたら東日本大震災で被災した福島県南相馬市小高中学校の生徒が2013年3月の卒業式で歌った曲とのことです。いい曲を聞かせてもらいました。


写真1

写真2

おおさかグローバル塾成果発表会・修了証書授与式に出席

3月3日(日) 晴れ

 将来、英語圏の大学に進学を希望する生徒向けに質の高い英語や、入学手続きなど必要な準備を教える「おおさかグローバル塾」の成果発表会・修了証書授与式に出席しました。

 成果発表会は50人の修了生が「私が創る大阪」をテーマに1分程度のスピーチをしました(写真1、2)。多くの人が今後、海外留学をして専門分野を学びたい、と思いを語っていました。「大阪を世界の台所に」「大阪を音楽の都に」などそれぞれの課題意識も見えました。

 修了証書授与(写真3)に続き、修了生代表がこの1年間を振り返り、今後への決意を述べました(写真4)。

 海外で学位を取得するには様々な困難が待ち構えていることでしょう。それらを乗り越え、世界の舞台で活躍されることを大いに期待しております。


写真1

写真2

写真3

写真4