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第1期
2月26日(月) 晴れ
駐大阪・神戸総領事公邸で開かれた「AfricanAmericanHistoryMonth」(アフリカ系アメリカ人記念月間)のパーティーに招待されてお伺いしました。
黒人奴隷解放に貢献したリンカーン大統領(2月12日生まれ)とフレデリック・ダグラス氏(アフリカ系アメリカ人の政治家、活動家、2月14日生まれ)に由来するもので、1976年の米国建国200周年記念祭で当時のフォード大統領が記念月間を承認しました。
この日はジャズボーカリストのサンディ・ブレアさん(写真1)がマイルス・デービスはじめ3人の有名なアフリカ系アメリカ人がつくったジャズを披露しました。
アンコールを受け「4人目の偉大な作曲家の歌を歌います。それは私です」と、素敵な歌声で聴衆を魅了しただけでなく、笑いもとっていました。
アフリカ系アメリカ人として、また女性として初めての駐大阪・神戸総領事を務めるかれん・ケリーさんや旧知の人たちと一緒に写真に納まりました(写真2)。楽しいひと時をありがとうございました。
2月20日(火) 晴れ
府議会教育常任委員会で(学)白頭学院建国高校(大阪市住吉区)を視察しました(写真1)。
太平洋戦争後の混乱の中、1946年3月、在日コリアンの子女向けに「建国工業学校」「建国高等女学校」が設立されました。1951年に学校法人の認可を受け、現在は在日コリアンが生徒のほぼ半数、韓国生まれの生徒が3割弱、日本国籍が2割強となっています。
日本の学習指導要領に基づき授業は日本語ですが、英語と韓国語の授業に特色があります。お邪魔した時はネイティブ教員による英会話授業(写真2)や、学年を越えて韓国語の習得レベルでクラス分けした授業(写真3)がなされていました。韓国語の最上級クラスは韓国の一流大学進学レベルだそうです。
多文化教育の一環として家庭科の時間に韓国料理を作ったり、美術の時間に韓国のだるまやお面を作ったりということがあります。また、韓国の高校、大学などどの生徒・学生交流もしています。
昨年12月から今年1月の冬休み期間には地下鉄なんば駅で生徒が外国人観光客相手に英語や韓国語で通訳ボランティアもしました。
高校生の卒業後の進路をみるとこの数年、ソウル、高麗、延世の「SKY」と呼ばれる韓国の一流大学に進学する生徒を輩出しています。これには私も驚きました。
最後は伝統芸術部による鼓を使った舞と曲芸を楽しませてもらいました(写真4)。過去には韓国でプロも参加する大会で優勝した実績もあります。高校生の演技を見学に来た小学生や学校関係者らと一緒に写真に納まりました(写真5)。
日本と韓国、お隣同士なだけに良くも悪くもいろんなことが見えます。だからこそ、お互いに顔を見て、相手も同じ人間なのだと実感したうえで関係を築くことが大切なのではないでしょうか。
2月8、9日(木、金) 晴れ
会派の有志議員で宮崎県を訪れました。
まずは幼保連携型認定こども園あがた幼稚園(日南市)にお伺いしました(写真1)。地元の名産、飫肥(おび)杉をふんだんに使った遊具が園庭のあちこちにあります(写真2)。私たちが帰るとき、園児が元気に遊んでいました。
雨が降った時でも楽しめるように、と伊豆元精一園長のアイデアで生まれたトンネルがあります。水路用のコンクリート製のU字溝を逆に置き、鏡張りにして途中を広くしています(写真3、4)。発表会の練習をしていた園児が「何かやってから行って」と通りがかった園長を呼び止めたこともあったそうです。
伊豆元園長が母親より幼稚園を引き継いだときは少子化の影響もあり、ピーク時の7割程度だったといいます。どうやって園を続けていくか、よりよい幼稚園を作るため自ら外国にも足を伸ばし、研究されてきました。
今は幼稚園だけでなく、小学生向けの学童保育や英会話教室、地域の高齢者がくつろげる庭園などもあります。開園からほぼ半世紀、市内でさらに2か所の認定こども園などを運営し、日南市でなくてはならない存在になっています。
地域の農家から「これ食べて」と野菜の差し入れが来たり、「木香里(きこり)ホール」(写真5)を建てた際は「この木も生かして」と業者が持ってきたりと、園長の信頼の厚さを感じさせるエピソードも。地域と幼稚園が力を合わせて子どもたちの育ちを応援しよう、という熱意が伝わってきます。
保育・教育理念に掲げる「笑顔で やさしく しっかり抱いて ゆっくりおろして 歩かせよ」は私も1児を育てる父親として心したいと感じました。
2日目は宮崎県庁にお邪魔しました(写真6)。この4月から国民健康保険の運営主体が市町村から都道府県に代わるため、各地で地域の実情に応じた取り組みをしています。
宮崎県の場合、高齢化が進み被保険者数は減っているものの、一人当たりの医療費が上昇しているため、医療費総額も緩やかですが増えています。
医療費総額を抑えるため、①がん検診の受診率②母子・歯科保健の取り組み③任意の予防接種に対する市町村独自の取り組み、の3点を県が指標として設定、市町村ごとの努力を促します。
さらに、2025年万博の大阪誘致を応援してもらおうと、県議会事務局長に大阪府議会議長からの要望書をお渡ししました(写真7)。
午後は県立農業大学校にお伺いしました(写真8)。1学年65人、コメや野菜、花き、果物などの栽培を学ぶ農学科と、肉用牛、乳牛、豚の飼育を学ぶ畜産学科の2学科に農作物の生産から加工、商品化までを一体的にとらえるフードビジネス専攻があります。
かつては定員割れが何年も続いていましたが、わかりやすい学科名にしたり、農業高校の教員を招いてカリキュラム改革や生徒指導を充実したりしたことで志願者が増え、この4月の入学志願倍率は1.5倍だったそうです。
花きや野菜を栽培するハウスなどを見せてもらいました(写真9、10)。これらの作物は大学校近くの直販施設で売られています。この日は2年生の卒寮イベントがあり、保護者らが果物や野菜を買っていました。私もキュウリとトマトを買いました。実に甘いトマトとみずみずしいキュウリでした。
最後におまけの1枚。2月の宮崎県は野球やサッカーなどのキャンプで大賑わい、空港も歓迎ムード一色でした。(写真11)