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5月9日(水) 晴れ
公明党大阪府議会議員団で京都大学原子炉実験所(熊取町)を視察しました。私は昨年7月、大阪府原子炉問題審議会の一員として視察して以来、2回目の訪問でした。
前回は同実験所の歴史的経緯や原子炉の基本的な構造など全般的にお話を伺いましたが、今回はがんの先端治療として研究が進んでいるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の現状を詳しく伺いました。
BNCTは、ホウ素化合物の薬剤をがん細胞に取り込ませ、中性子と反応させることによって、正常な細胞を傷つけることなく、がん細胞のみを破壊できるというものです。他の放射線治療と比べて体への負担が少なく、脳腫瘍など悪性度の高いがん治療に効果的とのことです。
同実験所附属粒子線腫瘍学研究センター長の小野公二教授が説明をしてくれました。ほかの治療法では手の施しようのないがん患者の治癒や、生存率の向上に効果が見られるそうです。一日も早く医療現場にBNCTが普及することを願っています。
写真は原子炉本体とBNCT用の装置です。