大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

おおさかグローバル塾成果発表会・修了証書授与式に出席

2月23日(日) 晴れ

 将来、英語圏の大学に進学を希望する生徒向けに質の高い英語や、入学手続きなど必要な準備を教える「おおさかグローバル塾」の成果発表会・修了証書授与式に出席しました。

 49人の修了生たちは「私が創る大阪」という共通テーマのもと、1分少々で自分の夢や目指す将来を英語で発表してくれました。堂々とした姿にこの1年間の成長が見て取れました。

 たこ焼きやお好み焼きといった「粉モン」の魅力を伝えたい、大阪のユーモアを世界に伝えたい、医療分野で活躍したい、高齢者の住みやすい街に、と思いは様々でした。

 私からも短時間で発表するコツとして話す内容より話さない内容を決める大切さをお伝えしました。(写真1)

 最後は皆さんと記念写真に納まりました。再びの「ギャルピース」です。(写真2)

 修了生を担当した英国人講師が「今年の生徒はとにかくにぎやかだった」と振り返った通り、仲の良さを感じました。これからますますのご活躍を期待しております。


写真1

写真2

わくわく・どきどき SDGsジュニアフォーラムに出席

2月15日(土) 晴れ

 大阪市内で開かれた「わくわく・どきどき SDGsジュニアフォーラム」(大阪府教育庁主催)にお邪魔しました(写真1)。府内13の中学校の生徒たちが17あるSDGs(持続可能な開発目標)に基づき、「すべてのいのちが輝くアイデア」を発表してくれました。

 金賞を受賞した大阪市立桜宮中学校の皆さん(写真2)は学校敷地内の空き地を畑にし、ジャガイモや大根などの野菜を育てました(写真3)。自分たちで食べるだけでなく、次年度は近くの子ども食堂へ野菜を提供することも実現すべく動き始めています。また、4月以降の新1、2年生にも参加を呼びかけるそうです。

 銀賞の2校のうち、豊能町立東能勢中学校は地域で厄介者になっている竹を使って地域のにぎわいづくりや農業振興につなげたい、とのアイデアを披露してくれました(写真4)。町長や教育長ら町役場の首脳陣も関心を持ってくれたそうです。

 今回のフォーラムは「2025年日本国際博覧会協会教育プログラム」を活用し、企業等の協力を得ながら探究的な学習を進めた府内21校のうち、1次審査を通過した13校が参加しました。全13校に4月22日、万博会場内の大阪ヘルスケアパビリオンで発表する機会が与えられます。

 私は2021年10月6日の大阪府議会本会議で「次世代を担う子どもたちのすばらしいアイデアを万博会場で発表や展示をする機会ができれば、子どもたちにとっていい目標になります」と府に提案しました。

 府からは「本プログラムでの成果を万博会場で発表する機会を持つことは、学校現場や子どもたちの機運醸成にもつながることから、本府としては、発表や展示の場の提供につきまして、大阪パビリオンで検討するとともに、協会へも働きかけてまいります」との答弁を引き出しています。私の提案が実現したことを非常に喜ばしく感じています。

 環境問題を考えるうえで「Think globally, act locally」という有名な言葉があります。4月の発表に向け、生徒たちは今一度内容を吟味し、よりよいものを目指すと聞いております。生徒たちの将来につながることを願っています。


写真1

写真2

写真3

写真4

アンモニア発電の将来性を視察

2月7日(金) くもり一時雪

 会派の議員有志で脱炭素社会に向けたアンモニア発電の現状と将来性を視察しました。

 IHI相生工場(兵庫県相生市)内の開発実証パークはアンモニアの燃焼やボイラ、二酸化炭素(CO₂)の回収といった技術開発を進めています。

 すでにJERA碧南火力発電所(愛知県碧南市)では石炭にアンモニアを20%混ぜて燃やしても窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(Sox)などの有害物質の発生量が同等以下、または減少するといった結果が出ています。

 この先はアンモニアを50%以上混ぜて燃やす、アンモニアのみを燃やすことを目指しています。

 脱炭素に向けた研究開発は様々な角度から進んでいます。アンモニアは貯蔵、運搬技術が確立している点が長所といえます。引き続き注目していきます。


写真1

写真2

会派で岡山県、香川県を視察

2月3、4日(月、火) くもり、くもり一時雪

 会派で岡山県、香川県を視察しました。

 1日目の午前は2018年7月の集中豪雨で被災した倉敷市真備町を訪れました。(写真1)

 真備町は小田川や合流する末政川、高馬川、真谷川の8か所で堤防が決壊、浸水面積は約1200ヘクタール、浸水家屋は約4800戸、死者51人の甚大な被害が発生しました。

 復旧にあたっては2014年から15年間の計画で進めていた小田川と高梁川の合流地点を下流に付け替える工事の完成時期を集中投資と施工方法の見直しで前倒しし、2024年3月に竣工記念式典が開かれました。

 山の掘削にあたってはドローンで測量したデータを使い、通常より大型の建設機械で効率的に工事を進めたとのことです。掘削で発生した土砂は周辺の堤防の材料に再利用しました。

 もともとあった貯水池を川の流路に転用した区間には普段、公園や地域の交流拠点として、災害時は河川管理や復旧活動の拠点となる河川防災ステーションができました。多様な動植物が生息できる親水空間も整備しました(写真2)。もとの高梁川、小田川の合流点には新しく堤防を築きました。(写真3、4)

 小田川と高馬川の合流点付近に整備された「まびふれあい公園」にも行きました。世界的建築家の隈研吾氏がデザインした「竹のゲート」と名付けられた建物には水害を記録した展示のある「まなびのへや」と災害時の備蓄倉庫があります。(写真5)

 公園は太陽光発電を活用した照明やWi-Fi、かまどベンチやマンホールトイレの設置場所などもあります。

 午後はまず、倉敷市のMICE誘致施策についてお聞きしました(写真6)。2023年4月にはG7の労働雇用大臣会合を開いた実績があります。

 2024年4月、市役所内に「MICE誘致推進室」を設置、企業の社内会議や研修、招待旅行、国内向けのコンベンションの取り込みを目指しています。

 観光庁の予算を活用し「文化と経済の架け橋となる、心に刻まれる倉敷M・I事業」と題し、デニム製品の企画開発や瀬戸内の日本遺産・考古学を体験できる小ツアーも用意しています。

 さらに岡山大学の共育共創コモンズ「OUX(オークス)」を訪れました。2021年4月に学部再編で生まれ変わった工学部を記念してできた建物です。(写真7)

 この施設は2023年2月完成の木造地上2階建て、同大学の特別招聘教授でもある隈研吾氏が基本計画から深くかかわっています。ひき板の繊維方向が直交するように接着したCLT(直交集成板)を使いました。

 2階は312人収容の大規模講義室、1階は産学共同研究のための空間となっています。CLTの製造量が日本一の岡山県の木質建築、森林保全活用の拠点の役割も担っています。

 原寸大の木質建築教材でもあるOUXは「落ち着いて勉強できる」と学生にも好評だそうです。(写真8)

 2日目は「バイオマス資源化センターみとよ」(香川県三豊市)にお伺いしました(写真9)。2017年4月に稼働した同施設は市内の家庭や事業所から出る燃やせるごみを発酵・乾燥させて固形燃料の原料としてリサイクルする日本初の工場です。(写真10)

 当時の市長が焼却炉建設反対を公約に当選したことから、ごみ処理技術を持つ企業を公募し、イタリアの技術を導入した現在の方式が選ばれました。手にしているのはこの工場でできた固形燃料です。(写真11)

 これまで燃やしていたごみを燃やさなくなったこと、固形燃料として石炭の代わりに使うことにより、2021年度は1万172トンのCO₂削減効果があった、と試算しています。

 午後は「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」(高松市)で香川県の結婚支援事業についてお話を伺いました。(写真12、13)

 1対1のお見合いを希望する人には「縁結びマッチング」があります。2年間で1万円の会費がかかります。希望する相手が見つかれば「縁結びおせっかいさん」と呼ばれる仲介者が日程等を調整し、同席の上お見合いができます。

 縁結びおせっかいさんはお見合いや交際フォローをするボランティアで、研修を修了した人です。

 また、独身男女に出会いの場を提供する企業や店舗、施設等からなる「応援団体」が企画運営する縁結びイベントもあります。

 同センターの実績として2025年1月時点で約2700組のカップルが成立、約230組が結婚したとのことです。

 おまけの1枚。倉敷市の美観地区内にあり、市重要文化財に指定されている観光案内所「倉敷館」、1917年に倉敷町役場として建てられた洋風木造建築物です。(写真14)


写真1

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写真14