大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

北陸新幹線建設促進大会に出席

5月12日(月) くもり

 東京都内のホテルで開かれた北陸新幹線建設促進大会に出席しました。(写真)

 北陸新幹線は2024年3月、金沢駅(石川県金沢市)から敦賀駅(福井県敦賀市)まで延伸され、敦賀駅から新大阪駅までの区間が未開業のままです。

 敦賀駅から新大阪駅までは福井県小浜市や京都市などを通る「小浜―京都ルート」で建設の準備が進んでいます。ところが、着工の見通しが立っていないため、石川県は24年7月「北陸新幹線建設促進石川県民会議」でルート再検討などを求める決議を採択しました。

 この日の大会で馳浩・石川県知事が県民会議の決議の趣旨などを説明。小浜―京都ルートを求める大会決議には賛成するが、そのためにも京都府内の着工に向けた課題解決の環境整備をしてほしい、と訴えました。

 大会決議の採択前には石川県の出席者が知事や県議会議長ら少数を残して退席したあたりに県のつらい立場を垣間見た気がしました。

 北陸新幹線を米原駅(滋賀県米原市)へ延伸する場合、滋賀県の同意が必要となります。関西広域連合長として大会に出席していた三日月大造同県知事は「米原ルートを望んでも求めてもいない」と強く否定しただけにこちらも困難が立ちはだかります。

 敦賀―新大阪間は大半がトンネルで、新大阪駅も地下駅となります。難工事が予想されるだけに、沿線地域の理解と課題克服に向けた関係者の努力が不可欠です。大阪でもできることをしないといけませんね。


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府立布施北高校を視察

5月8日(木) 晴れ

 山下浩昭府議(東大阪市選出)と一緒に府立布施北高校(東大阪市)を訪れました。(写真1)

 布施北高校は2005年度から府立高校で現在8校ある「日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜」実施校(枠校)の1校になっています。

 本来、1学年で最大16人の受け入れ枠に対し、今年4月の新入生で日本語指導が必要な生徒は31人いるとのことです。2次募集などで後から入ってきたためこのようなことが起きています。

 この日は1年生の理科入門と3年生の地理総合の授業を見せてもらいました。1年生の授業では教員がパソコンに日本語で入力すると各国語に翻訳して黒板に表示する仕組みを使い、生徒の理解を手助けしています。非常に便利ですね。(写真2)

 3年生の授業は世界各地の時差をどうやって計算するかを教えていました。お互いに人間関係が十分できているからでしょうか、わいわい和やかな雰囲気で授業が進んでいました。(写真3)

 布施北高校は「エンパワメントスクール」のため、1年生は英語、数学、国語の3教科は1日30分ずつ毎日授業があります。中学生レベルの課題から学びなおすため、この点は日本語指導の必要な生徒たちにも役立っているそうです。

 学校外での活動の一つとして同校のネパールにルーツのある生徒たちが大阪府立中央図書館(東大阪市)所蔵のネパール語の絵本にイラスト付きの紹介文を寄せる、ということもしています。生徒たちの能力を生かすという点で非常にすばらしいことと感じます。

 おまけの1枚は「学校蝶」。卒業生からの寄贈品とのことです。(写真4)


写真1

写真2

写真3

写真4

府立東淀川高校を視察

5月1日(木) 晴れ

 私の地元にある府立東淀川高校(大阪市淀川区)にお邪魔しました。

 東淀川高校は府立高校で8校ある「日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜」実施校(枠校)の1校です。2017年度から受け入れを始め、この4月も中国、台湾、ネパール、フィリピンにルーツのある16人が入学しました。

 この入試で合格した生徒を東淀川高校は「くろーばぁ生」の愛称で呼んでいます。四つ葉のクローバーに合わせ「知」「絆」「技」「夢」の4つのゴールを掲げます。それぞれ①日本語学習・教科学習②人間関係(他の生徒との交流・共同作業)③ルーツを学び、第一言語を強みに(母語の力・母語の文化の発信)④夢に向かって羽ばたくための3年間、という意味があります。

 この日は3年生の「時事日本語B」(写真1)、1年生の「保健」(写真2)、2年生の「論理国語(日本語)」(写真3、4)などを見せてもらいました。

 時事日本語Bは大学受験を想定し、生徒同士が面接官と志願者に分かれて練習をしていました。お互いに日本語が完璧でないからこそ失敗を怖がらずにできる、と授業の狙いをお聞きしました。

 保健の授業は生徒の理解を助けるべく、漢字にすべて読み仮名がふってありました。この後、日本人の死因上位であるがんや心臓病、脳卒中を答えさせる場面では英語で病名を書き加えてもいました。

 論理国語は生徒の理解度に合わせ2クラスに分かれていました。日本語の文法を学ぶクラスと擬音語、擬態語を学ぶクラスです。どちらも日本語の理解を深めるうえで大切な項目です。

 授業の合間や終了後に校長先生らと意見交換をしました。毎回お邪魔するたびに多くの課題を気づかせてもらいます。高校生活の3年間は生徒にとってその後の進路を開くうえでかけがえのない貴重な時間です。こちらも課題解決に引き続き知恵を絞っていきます。


写真1

写真2

写真3

写真4