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第1期
12月21日(月) 雨のち曇り
神戸・ポートアイランドにある理化学研究所・計算科学研究機構を視察しました(写真1)。というより、民主党政権時代の「事業仕分け」で話題になったスーパーコンピューター「京(けい)」と言えばみなさんご存じのことでしょう。
いくつかある世界のスーパーコンピューターの処理速度を競うランキングのうち、グラフ処理については今年7月、11月に世界一になっています。コンピューター本体の性能だけでなく、命令を出すソフトウエアが優れていないと1位になれないとのことです。
まず京についての説明をお聞きしました(写真2)。その計算能力を生かし、医薬品の開発、宇宙の構造解析、地球温暖化や津波の予測(写真3)といった大規模なものから、自動車の開発、ゲリラ豪雨の予測など幅広い用途に使われています。
また、平成32(2020)年を目指し、京の100倍の処理速度を持つスーパーコンピューターを開発しています。
説明が終わるとスクリーンが上がり、目の前に京が現れました(写真4)。電気の使用量は一般家庭の2万世帯分に相当するそうです。
1Fロビーに高さ2メートル、重さ1トンもある筐体(きょうたい)1台が展示されています(写真5)。また、建物の断面がわかる模型も展示されています(写真6)。
毎年秋に一般公開されているほか、団体での見学を受け入れているそうです。興味のある方はぜひ一度実物をご覧になることをお勧めします。
12月14日(月) 晴れ
公明党大阪府議会議員団(林啓二幹事長)は「経済を活性化し、安心・安全の街づくりを進め、『大阪創生』を促す施策に全力で取り組んでもらいたい」として、松井一郎知事に対し平成28年度の大阪府の政策や予算編成に関する要望をしました。(写真)
具体的には①巨大市場となる環太平洋連携協定(TPP)関連事業に参画する中小企業の相談支援体制の早期整備②女性の就労や子育て支援を総合的に担う新たな部局課の設置③私立高校の授業料補助制度の恒久化④防犯カメラやLED防犯灯の整備、コンビニ防犯ボックスの新設⑤自転車の安全利用を促すための条例制定⑥犯罪被害者支援について全国一実効性の高い条例実現⑦効果的な婚活事業の実施――などを求めました。
松井知事は、「貴重な提言。十分検討した上で、府政運営に生かしたい」と強調。また犯罪被害者の支援条例については、「被害者に寄り添うことが大切。一度考えたい」と答えました。
12月2、3日(火、水) 晴れ一時雨
会派の視察で広島県、高知県を訪れました。
少子化対策は日本中で大きな課題になっています。1日目は広島県庁にお邪魔しました(写真1)。地域で結婚を希望する若者のための「婚活」を支援する人たちを「ひろしま出会いサポーターズ」に任命、活動費用などを助成しています。
県内各地で独身男女向けに「ひろサポ・カレッジ」と題し、セミナーや交流会を開催、応募倍率は平均2.3倍と人気を呼んでいます。このほか、夫婦がそろって不妊検査を受けた場合の費用を県が助成する仕組みもつくっています。
また、男性の育児参画を進める目的で「イクメン企業同盟ひろしま」を結成、企業経営者の意識改革や、男性の育児休業取得促進を目指しています。県庁駐車場には婚活と子育て支援を宣伝するのぼりが(写真2)。
2日目は高知県へ。まず県ものづくり・地産地消センターを訪れました(写真3)。県内の企業同士のマッチングでは「野菜・果物の低温乾燥機を作ってほしい」などの具体的なニーズをもとに、その機械をつくれる県内企業を見つけるといった活動をしています。
年間500件の相談案件ごとに担当者を決め、アイデア段階から製品化、東京、名古屋、大阪の常駐職員が販路開拓を支援しています。南海トラフ地震に備えた防災関連製品は県が登録制度を設けています。
午後は県庁で「婚活」を中心に少子化対策についてお聞きしました。2010年時点で76万4000人の県人口の減少を出生率の上昇や社会増に転じることで、2060年時点に55万7000人で食い止めることを目標に掲げています。
「高知で恋しよ!!」をキャッチフレーズに県は昨年7月「高知家の出会い・結婚・子育て応援コーナー」を設置、県の婚活で結婚した人たちの体験談などを掲載した冊子もつくっています(写真4)。
もう1枚は県庁正面ロビー「高知県はひとつの大家族やきみんなぁも、家族にならん?」のフレーズと「高知家」の表札、人形は右が坂本龍馬、左は県イメージキャラクター「くろしおくん」です(写真5)。