大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

府議会本会議で一般質問

5月31日(火) 晴れ

 この任期で最後となる3回目の一般質問に立ちました(写真)。①在日外国人施策に関する指針見直し②大阪府国際交流財団の次期中期計画③日本語指導が必要な児童生徒への支援④OSAKAしごとフィールドの在留外国人向け就労支援⑤小中高校の一貫した英語教育⑥ユニバーサルデザイン(UD)タクシーの普及促進⑦新大阪駅周辺地域のまちづくり⑧淀川の十三船着き場周辺の魅力づくり、の8項目を取り上げました。

 ①はできてから20年が経った現行の在日外国人施策の指針をどのように見直すのか質問しました。府はヘイトスピーチの解消や多言語でのコミュニケーション支援など今日的課題への対応が求められている、との認識を示しました。その上で、在日外国人の方や学識経験者などで構成する有識者会議の意見を聴き関係部局と連携して取り組む、と答弁しました。

 ②は2023年度から5年間の中期経営計画の方向性を問いました。府は多文化共生社会の実現に向け、大阪に暮らす外国人や来阪外国人の多様なニーズに的確に対応できるよう、関係部局との連携強化を図りながら、財団とともに取り組む、と答えました。

 ③は少数散在の学校の児童生徒向けに1人1台端末を利用して双方向で日本語指導をしていることや、放課後でも児童生徒がオンラインで交流できる「オンライン国際クラブ」を始めた、など今年度の取り組みについて答弁がありました。

 ④は就労資格のある在留外国人への窓口対応を改善すべくカウンセラーに研修をし、より多くの在留外国人の就労支援をする、とのことです。また、府労働相談センターで英語や中国語など13言語で対応するとともに、ベトナム語など5言語でワークルールについての冊子を用意しています。

 ⑤は外国語の学習到達基準として国際的に使われているCEFR(セファール)を基に読む、聞く、書く、話す、の4技能を10段階で評価する指標を作ります。府独自の英語学習ツールを開発し、児童生徒が自らの英語力に合わせて発展的な問題に挑戦したり、基礎的な問題を学びなおしたりできるようにします。

 ⑥は2025年の大阪・関西万博を見据え、同年3月末までに府内のタクシーの25%をUDタクシーとする導入目標(2020年3月末時点で2.4%)を立てました。府も独自の補助制度をつくったほか、国へも補助拡充を求めていく、と答えました。

 ⑦は新大阪駅エリアを駅とまちが一体となった世界有数の広域交通ターミナルとすべく「まちづくり方針2022」で先行してまちづくりを進めることになりました。質の高い機能集積を図るための「エリア計画」をまとめます。

 ⑧は河川管理者の国が親水空間を整備するほか、府も参画する「淀川河川敷十三エリア魅力向上協議会」が河川占用の規制緩和による賑わい創出を目指す「かわまち計画」づくりを進めています。

 この日の質疑の様子は府議会ホームページで見ることができます。アドレスはこちら。
http://www.gikai-chukei.jp/ 5月 本会議 を選んでください。

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淀川大堰閘門の工事現場を視察

5月30日(月) 晴れ

 淀川の治水や利水に大きな役割を果たしている淀川大堰に閘門を設置する工事現場を視察しました。(写真1、2)

 1983年に完成した淀川大堰は通常、大阪湾から逆流してくる海水を防ぐためなどの目的で閉鎖しています。河口部からやってきた船も通航できません(写真3)。上流側(同3手前)と下流側(同3奥)だと1.5メートルほど上流側の水位が高くなっています。

 閘門をつくることで船の行き来を可能にし、災害時の物資輸送や平常時の舟運による地域活性化に役立てようと,2025年大阪・関西万博を目指し工事が進んでいます。

 この日は国土交通省淀川河川事務所の巡視船(写真4)で現場周辺を案内してもらいました。

 この船は水位の低い大川に停泊しており、毛馬閘門の2つの水門を操作して水位を調節し淀川へ出ていきます。パナマ運河と同じ方法です。(写真5)だと水面上に鎖が2本見えますが、(写真6)だと1本しか見えません。水位が上がったことがお分かりいただけるでしょうか。

 淀川大堰閘門は幅20メートル、延長70メートルと完成すれば国内最大の施設となり、100人乗りの観光船なら1度に4隻が通過できます。現在の毛馬閘門経由に比べより多くの船が行きかえるようになります。

 閘門の流路となる場所を淀川大堰から撮影したものです(写真7)。杭打ち工事の真っ最中でした。

 明治期以降、淀川は治水工事でその姿を大きく変えてきました。舟運も昭和初期の最盛期は毛馬閘門を年間約11万隻が通航したそうですが、現在は約5000隻に過ぎません。

 淀川大堰閘門が完成すればより多くの船が大阪湾から淀川を通り、枚方や京都方面と行き来できるようになります。十三にも船着き場ができるので、淀川流域の魅力づくりに一緒に取り組んでいきたいですね。

 おまけの1枚。旧毛馬閘門(写真8)です。今は役割を終え、静かにたたずんでいます。

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北陸新幹線の工事現場などを視察

5月17日(火) 晴れ

 大阪府議会リニア中央・北陸新幹線早期全線開業実現議員連盟の一員として、石川県金沢市―福井県敦賀市間の2024年春の開業に向け工事が進む北陸新幹線を視察しました。(写真1)

 新幹線の金沢駅構内は60本の柱に計2万枚以上の金箔が貼られていたり(写真2)、壁に加賀友禅の装飾がなされたりと(写真3)、あちこちで石川県の伝統工芸品が使われています。

 また、駅のシンボルとなった鼓門(写真4)とガラス張りの「もてなしドーム」(写真5)は2011年、米国の旅行雑誌「トラベルレジャー(ウェブ版)」で「世界で最も美しい駅14選」に日本で唯一選ばれた実績があります。

 続いて敦賀駅へやってきました。在来線の南東側に新幹線の高架駅が姿を見せています(写真6)。デザインコンセプトは「空にうかぶ~自然に囲まれ、港を望む駅~」。北前船が行きかった敦賀湾の波のきらめきを表現したとのことです。

 すでに躯体部分は完成し、駅の内装や線路、電気設備などの工事が進められています。コンコースは天井全体を北前船の帆をイメージしたものになるそうです(写真7)。

 最後は駅から約1キロ南へ離れた場所にできる敦賀車両基地です。こちらも建屋は完成し、架線や線路の敷設工事が進んでいます(写真8)。2日に1回実施する「仕業検査」や車両洗浄などができるようになっています。

 敦賀駅には2016、18年と降り立ったことがあります。現在は新幹線開業を宣伝でしていますが(写真9)、16年当時は新幹線を思わせる飾りはなく(写真10)、18年当時、高架橋は姿を見せていませんでした(写真11)。

 敦賀駅にあった「北陸新幹線で広がる旅」には東京、鎌倉、日光の観光宣伝がありました(写真12)。北陸が首都圏に取られてしまうのでは、と一抹の不安を感じます。

 この先、福井県小浜市、京都市などを通り、新大阪駅へやってきます。現在、環境影響評価手続きが進んでいます。一日も早い着工、全線開通を願っています。

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おおさかグローバル塾入塾式に出席

5月8日(日) 晴れ

 将来、英語圏の大学に進学を希望する生徒向けに質の高い英語や、入学手続きなど必要な準備を教える「おおさかグローバル塾」の入塾式に出席しました。

 ことしは46人の高校生が入塾、1人1人が英語で自己紹介をしてくれました。簡単に終わった人、自分の夢を語った人、それぞれでした。私も来賓の1人として「英語で勉強する難しさ、楽しさをぜひ味わってください」とあいさつをしました。

 写真は終了後に府庁内で撮影したものです。ことしは3年ぶりにイギリスへの短期留学を予定しています。夢に向かって大いに学んでくださいね。

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