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第1期
11月24日(火) 晴れ
外国にルーツを持ち、学校での授業についていくのが難しい児童・生徒向けに府が「外国人児童生徒支援員」を今年度より配置しています。この日は四條畷市立四條畷小学校に伺い、支援員の活動を視察しました。(写真1)
児童の日本語の理解力に合わせ、マンツーマンでひらがなの読み書きを教えたり、授業で横に座り母語で説明を付け加えたりしていました。
授業の後、校長や支援員、府の担当者らの意見交換の場に同席しました(写真2)。たまたま当該児童と支援員の母語が一緒だったため、学校も非常に助かっているようです。
支援員は児童・生徒の授業支援だけでなく、保護者からの相談も受ける役割を担っています。10月末時点で当初想定を上回るのべ2000件の相談を受けるなど、コロナ禍の影響がここにも見られます。
外国ルーツの児童・生徒の支援は学校だけでなく、地域やNPO団体など様々な関係者のチームプレーが必要だと痛感しております。一つずつ現場に足を運び、全体像を作り上げていけるよう引き続き取り組んでいきます。
11月16、17日(月、火) 晴れ
会派の有志議員で東京視察に行きました。
初日は2021年開催の東京五輪・パラリンピックの会場となる夢の島公園アーチェリー場(写真1、2)、東京アクアティクスセンター(写真3、4)を訪れました。
アーチェリー場は同公園内の芝生広場を転用し整備しました。五輪開催時は予選ラウンドの会場となります。芝生広場、遮熱性舗装、日よけ屋根、倉庫があり、全体の整備費は約9億円でした。
終了後はアーチェリーの主要な競技大会の会場として使うほか、芝生広場として利用者の憩いの場とする予定です。
東京アクアティクスセンターは現時点で国内唯一の国際的な水泳競技会が開催できる会場です。五輪開催時は競泳、飛び込み、アーティスティックスイミング、パラリンピック水泳が行われます。総事業費は約567億円でした。
メーン、サブプールとも長さ50m、水深3mあります。床や壁は可動式で2面の25mプールに分けて短水路の大会を開けます。泳力に応じて深さを調整し、子どもや高齢者からトップアスリートまで対応できるようになっています。
2日目は中小企業庁の担当者より「Go To 商店街」の好事例として10カ所の説明を受けました(写真5)。
興味を引いたのは鳥取県米子市での取り組みです。地元商店街と酒造組合、温泉旅館組合が共同でライブ配信による「地ビールフェスタ」を開く、というものです。
市内に約1200人の学生が通う鳥取大学医学部がありますが、若者に魅力を伝えられていなかったといいます。学生との連携で新たなイベントを企画、来訪者を増やす狙いです。
このほか、子育てや高齢者支援との組み合わせ、インターネットによる発信など各地とも知恵を絞っています。この事業が終わった後にどうなっているかも注目したいですね。
11月14日(土) 晴れ
今年で2回目となる「2020 OSAKA多文化共生フォーラム」に出席しました。今回はともに外国にルーツのある中学生と高校生合わせて約50人が集まりました。
日本での経験を話してくれた中国ルーツの女子高校生は現在2年生で、多文化交流部と放送部の部長、美術部の副部長をしています(写真1)。将来は看護師を目指しているそうです。「夢を実現できないことより、あきらめることを恐れています」と自らの思いを伝えてくれました。
「高校生に質問しよう!」コーナーは母語で話が盛り上がっていたり、教員だと話しにくい高校の現実などに関心が集まったりしていました。(写真2)
終了後に聞いた話ですが、「自分も高校生になったら、質問される側で出席したい」と答えてくれた中学生がいたとのことです。うれしい限りです。いろんな経験を後輩たちにぜひとも語り継いでいってほしいですね。
11月13日(金) くもり
先進的な英語の授業を展開している茨木市立の小中学校を見学しました。
午前中は市立山手台小学校の3年生の外国語活動にお邪魔しました。教員が英語の絵本を読み聞かせした後(写真1)、色と形を英語で学んでいました。教師がカードで「赤い円形(red circle)」「青い正方形(blue square)」などを児童に見せ、一緒に発音します。
「red」「yellow」「pink」など教員が色の名前を挙げ、その色がある持ち物を児童が指をさすなど楽しみながら覚えられるような工夫がされていました。
また、グループ学習でカードを使い、お互いに英語で色と形を言い合う、ということもしていました。(写真2)
午後は市立南中学校の3年生の授業に伺いました。興味のある日本文化について生徒が英語で発表しました。およそ7-9つの文章で構成され、好きな漫画、舞妓さん、折り紙、すしなど多種多様な発表がありました。(写真3)
生徒たちは発表原稿をグループで回し読みをし、その感想を書く、ということもしていました(写真4)。また、優秀な生徒には表彰状がありました。(写真5)
小学校は2020年度、中学校は21年度から新しい学習指導要領が始まります。小学校だと3,4年生は外国語活動として週1回、5,6年生は教科として週2回英語を学びます。
中学校は英語の授業中、教員と生徒間だけでなく生徒同士のやりとりもすべて英語を使うことが基本となります。「This is a pen.」と筆記体の書き方から英語を学んだ身には想像もつきません。
この日の小中学校の英語授業はどちらも何を学ぶのか、メニューが黒板に張り出してありました(写真6,7)。児童・生徒にしても何を学ぶか見えるので、集中力が続きやすいようです。
小中学校ともに授業をしていた教員は茨木市の英語教育のリーダー的存在だそうです。質の高い授業がどの学校でも受けられるよう、教員の能力向上を後押ししていきます。