大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

府議会府民文化常任委員会で質疑

10月6日(月) 晴れ

 この日は①補正予算案②能登半島地域の子ども大阪観光招待事業③宿泊税④観光施策立案におけるデータの利活用⑤府内周遊モデルツアー⑥高校生等海外体験支援事業⑦外国人留学生の就職支援⑧万博閉幕後の解体工事の進め方⑨デジタル人材シェアリング事業、の9項目を取り上げました。

 ①は大阪・関西万博後の大阪の継続的な賑わいづくりのため、「御堂筋を活用した国内外への魅力発信事業」「にぎわい創出・発信事業」「文化芸術推進事業」の3つを2026-28年度の3年間にわたり実施します。いずれも大阪の認知度や都市魅力向上が狙いです。腰を据えた取り組みを期待したいですね。

 ②は24年1月に起きた能登半島地震で被災した4市町の子どもたちと保護者を万博や大阪観光に招待したものです。寄付総額が1億8800万円と当初目標の約6倍に達したことから希望者全員が参加できたとのことです。

 参加した子どもたちからは「地震以降で初めての家族旅行だった。貴重でぜいたくな経験をさせてもらえたことは一生忘れない」。保護者からは「皆さんのおかげでこの3日間、親子で思いっきり楽しむことができた」などの感想をいただきました。

 ③はこの9月1日から免税点と税率が変更されました。初めて対象となる宿泊事業者などへ周知と理解を促す説明会を11回開きました。宿泊税の使い道については「観光客と地域住民の共生に向けた視点も視野に入れながら、大阪が持続観光な観光都市として発展できるよう取り組んでいく」との答弁がありました。

 ④について府は大阪観光局と連携し、モバイル空間統計やクレジットカードの観光消費額など府域の観光に関するデータを一括で入手し、分析結果をわかりやすくまとめて表示できるようにしています。来阪観光客の国籍や年齢など属性ごとの行動が市町村別にわかるため、観光施策の効果の最大化を目指す、というものです。

 ⑤は来阪外国人旅行者向けに小型バスや自転車で周遊観光するものや、大阪市内から関西空港に向かう途中で観光や食事を楽しむバスツアーなどを予定しています。実施後は参加者の声や外部有識者の意見を聞き、今後の事業展開に生かしていくとのことです。

 ⑥は高校生を対象に来年の夏休みなど長期休暇中に海外でスポーツや芸術など幅広い分野で研修を受ける機会を用意するものです。現地には単独で行くため専門アドバイザーが渡航計画づくりなどを支援します。大阪から広く世界へ羽ばたく人材が育つことを期待しています。

 ⑦は大阪で暮らす外国人留学生向けに就職セミナーを開いています。今年度からは日本の大学を卒業した中国人が講師となり、自らの経験を踏まえて中国語でセミナーを開くなどより実践的で具体的なものとなるよう工夫をしているとのことです。

 ⑧については、博覧会協会が実施する解体撤去工事は最終段階で実施する埋設管撤去など以外はすでに契約済みで閉幕後速やかに工事に着手できるようになっているとのことです。また、解体撤去工事の施行者で構成する連絡調整協議体が相互に情報交換などをしながら準備を進めています。

 ⑨は府内市町村の行政のデジタル化を進めるべく、府が専門人材を派遣するなど8つの分野を設定しています。参加した市町村からは「府の財政支援のおかげで費用を上回る支援効果があった」など満足度は高いものとなっています。

 この日の質疑の様子は大阪府議会HPから見ることができます。今年度からYouTubeチャンネルでの配信です。リンクは以下の通りです。
https://www.youtube.com/channel/UCiFRocwAr7YBbvKcnnxsxHA


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