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2011年
第1期
11月24日(月、休) 晴れ
大阪市内で開かれた(一社)ギャンブル依存症家族の会大阪と(公社)ギャンブル依存症を考える会による「ギャンブル依存症セミナー&家族相談会」に出席しました。(写真)
この日は家族に依存症患者がいる人、自身が依存症を克服すべく活動をしている人の体験の後、池田俊一郎・関西医科大講師の講演がありました。
その中で、依存症患者は正直に話すことが始まりだが、なかなか難しい。嘘を重ねるうちに孤立し、最悪は自殺を選んでしまう。過去は変えられない。今からが大事、とのお話がありました。
治療に当たっては人としてのやさしさと相手への想像力、柔軟性が大切で、少しでも状況が改善すれば認めてあげる、とのことです。
ギャンブル依存症を考える会の田中紀子代表はこれまで数多くの事例に向き合ってきた経験を踏まえ、依存症患者にどう向き合うかを分析。似た境遇にあって依存症患者が共感を持てる人と一緒に事例に介入する、という点を強調されていました。
大阪にはまだギャンブル依存症患者の入院治療に対応できる医療機関がありません。早く体制を作ってほしいと訴えておられました。
池田講師が紹介されたスライドに次のような言葉がありました。
ひとを信じられるようになると、
ひとに癒されるようになります。
ひとに癒されるようになると、
薬物に酔う必要はなくなります。
薬物問題は人間関係の問題です。
回復とは、信頼関係を築いていくことです。
薬物とギャンブル、依存した対象は異なっても、問題の根元は同じなのでは、と感じさせてくれました。

11月15日(土) 晴れ
国立京都国際会館(京都市左京区)で開かれた「Art Collaboration Kyoto(ACK)」を見に行きました。(写真1)
京都府や京都商工会議所、美術商の団体などで構成する実行委員会が主催し、今年が5回目です。内閣府の「新しい地方経済・生活環境創生交付金」や文化庁の「わが国アートのグローバル展開推進事業」の助成を受けています。
私が感心したのは「コラボレーション(協働)」の名前の通り、日本と海外のギャラリーが一つのブースを共有して出展する形式です。また、ブース間の壁の一部をあえてなくし、その先にある作品も見えるようにしていました。(写真2)
詳しくお話を伺えたブースで①100年以上前にもお互いに自分の顔写真を印刷した名刺を交換して人脈の広さを競い合っていたこと(写真3)②自国が植民地だった時代の文書の上を使い新たな作品にしたもの(写真4)③その国の伝統的な手法で貝殻を薄く削って板状にしたものに絵を描いた作品(写真5)④外国ルーツの子どもたちが新たに生み出した「モンスター」を一枚に集めた作品(写真6)、など興味深い歴史や作品にたくさん出会えました。
主催者によれば、世界屈指の老舗から新進気鋭まで19の国・地域(計28都市)から総勢72ギャラリーが集まったそうです。これだけ大勢をまとめ上げるには相当な苦労があったものとお察しします。
今年から「京都アート月間」として京都市内各所で開かれる京都府・市の企画と連携し、シャトルバスや割引チケットで回遊性を高め、秋の京都でアートを楽しむ機会を広げようとした点も大いに参考になります。
触れるたびに新たな発見がある現代アート、その魅力を大阪がどう生かしていけるのか、ない知恵を絞ることにします。






11月1、8日
淀川区内の小学校、幼稚園で開かれた運動会に出席しました。
1日は私の母校、大阪市立木川南小学校、リレー(写真1)と大阪・関西万博のテーマ曲「この地球(ほし)の続きを」に合わせたダンス(写真2)です。
8日はみくにひじり幼稚園、年少組の子どもたちが待ち受ける保護者のもとへ一目散に走っていきます(写真3)。もう1枚は親子で障害物を超えていく種目です(写真4)。
両日とも天気に恵まれ、元気な声が響いていました。




11月5、6日(水、木) くもり、晴れ
会派の有志議員で開催中の瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)を視察しました。
1日目は直島新美術館(香川県直島町)を訪れました(写真1)。今年5月に開館したばかりの同美術館は安藤忠雄氏が直島内で設計した10番目の施設で、初めて「直島」の名前を冠したものでもあります。
「開館記念展示-原点から未来へ」をご案内頂きました。日本や中国、韓国、東南アジアのアーティストたちの作品が出展されています。地下1、2階にあるギャラリーは外観からは想像もつかないほど天井高、奥行きがあり、フルに使った作品が展示されています。その一部を紹介すると、パナパン・ヨドマニー「アフターマス」(写真2)、ソ・ドホ「Hub/s」(写真3)、蔡國強「ヘッド・オン」(写真4)です。
定期的に展示物を入れ替えることで動きのある美術館にするのが狙いだといいます。また、3年に一度の瀬戸芸が開かれていない、静かな時期にも訪れてほしいとのことで、来年、再来年は落ち着いた雰囲気で美術館や作品を楽しめるのでは、とのことでした。
瀬戸内海を一望できるカフェの入り口は美術館とは別になっていて、入場料は不要です。直島にある福武財団運営の美術館で初めて集落内につくったこともあり、地域の人をはじめ多くの人の交流の場になってほしいとの願いを込めています。展示を見終えて帰路に向かうときには閉店後だったのが残念です。
2日目の午前は妖怪美術館(同県土庄町)を訪れました(写真5、6)。2018年、現代の妖怪アートをテーマに「迷路のまち」エリアにできました。使われなくなった店舗や倉庫などを改装した4つの施設を歩いて回ります。年間10万人が訪れるそうです。
同美術館は900点以上を所蔵し、昔からおなじみの妖怪や、施設に合わせてつくられたもの、公募で集めた新作の妖怪(写真10)などが施設ごとにちりばめられています。スマホの音声ガイドを通し、妖怪が話しかけてくる仕掛けで楽しませてくれます。
まち歩きの途中に小野川直樹美術館(写真7)、瀬戸芸の出展作「迷路のまち~変幻自在の路地空間」(写真8)、「山」(写真9)にも立ち寄りました。
小野川直樹美術館は妖怪美術館と同じくアートによる地域振興プロジェクト「MeiPAM」が運営しています。小さな折り鶴を組み合せた作品に見とれていました。
「迷路のまち」は空き家の内部を迷路状に改装したものです。どこに出口があるか、狭い空間で大いに迷わされました。
「山」はカンボジア出身のアーティストによる背景の山の稜線に合わせた作品です。目印となる石の上に立つと重なり合うように見えます。
夏期に比べ少ない冬期の観光客を増やすべく、今年2月に開いた「妖怪万博2025」を来年2月、「Yokai Expo 2026」と改称して開きます。EXPOに合わせプロ、アマ問わず広く作品を公募する「妖怪画大賞」も実施します。
妖怪を世界共通語の「Yokai」にし、2月の小豆島は節分で逃げ場をなくした日本中の鬼をねぎらい、もてなす「鬼在月」として定着させるアイデアは興味深いものがあります。今後に注目です。
午後は道の駅「小豆島オリーブ公園」(同県小豆島町)にお邪魔しました(写真11)。瀬戸内海を見下ろす南側の高台に位置します(写真12)。2024年に旅行情報誌「じゃらん」がまとめた「行ってみたい“遊べる道の駅”」ランキングで全国3位となった人気施設です。特産のオリーブ油をかけて食べるソフトクリームは年間12万個売れる人気商品です。
この場所はもともとオリーブ栽培の試験場でした。日本のオリーブ栽培発祥の地とされています。今も園内に約2000本のオリーブがあります。1990年に小豆島オリーブ公園となり、96年に道の駅として登録されました。
姉妹島提携を結ぶギリシャ・ミロス島との友好の証としてギリシャ風車(写真13)、映画「魔女の宅急便」のロケで使ったセットを再利用したアクセサリー店(写真14)など人気の撮影スポットが園内の各所にあります。
映画の主人公をまねようとほうきにまたがってジャンプする観光客があちこちにいました(写真15)。貸出用のほうきは30本用意しているそうですが、私たちが訪れた時は1本も残っておらず大人気となっています。ほうきの黒いカバーは島の人たちの手作りです。
貸出用ほうきの人気があまりにも高いので有料にしてはどうか、との声もあったそうです。施設としては多くの人に楽しんでもらい、収益は売店などで上げるとの考えで無料を続けるとのことです。
東京や大阪だけでなく、台湾や香港にもセールスに出かけるなど、外国人観光客の誘客にも力を入れています。現時点だと平日の来訪者の約7割は外国人観光客だといいます。
コロナ禍で落ち込んだ来訪者は年間10万人のペースで回復し2024年は50万人、今年は60万人を見込んでいます。
一方で、小豆島も人口減少が進んでいます。妖怪美術館でもオリーブ公園でもご案内頂いた方からは観光業を盛んにすることで多くの人に島に来てもらい、島を元気づけたいとの思いが伝わってきました。妖怪美術館、オリーブ公園ともこの場所に来ることで楽しめる、という魅力は十分にあると感じました。
おまけの1枚。1日目、直島へは宇野港(岡山県玉野市)からフェリーに乗りました。こちらも瀬戸芸の出展作「宇野のチヌ」です(写真16)。
今年の瀬戸芸の来場者は春、夏、秋の3会期、107日間で108万4128人(実行委員会事務局まとめ)だったとのこと。3年後はどのような作品が展示されるのか、今から楽しみにしています。















